「なぁ〜エロ仙人ってさぁ、大蛇丸のこと好きなのか?」

「は?!」

「だってさぁ〜蛇が里を出てからずっとストーカーしてたんだろ?」

「…ストーカー…ワシは監視していただけだ!!大体あんな気色悪い蛇が好きな奴な

訳がないのぉ…例え彼奴が女でもお断りじゃのぉ!」

「あそ。ま、いいけど。んじゃやるぞ☆」

「やるんかのぉΣ(; ̄□ ̄)」

「合言葉は!!」

 

 

「つ…綱手ゲットだぜ…(なんでワシがこんな目に遭わねばならんのかのぉ…)」

 

 

「声が小さいぞ、自来也!もう一度!!合言葉は?(*´∇`*)」

 

 

「綱手ゲットだぜ!!(ヤケクソ)」

 

 

「ママ〜あれ何ぃ?」

「シッ…見ちゃいけません!!」

 

此処は町中

いい歳したオッサンが子供にどやされ叫ぶ姿を通り過ぎる人々は目を合わせないように

素通りしていく…

そんなことは一切気にせず、ナルトはマイペースに進む。

否、その心中は現在爆笑の渦に巻き込まれている事だろう…

が、表情を偽る事などナルトには容易い事であるからして、それが表に出る事などないのだが。

 

「それじゃ、頑張って来いよ」

「はい…( ┰_┰)」

 

ナルトに渡されたガマ財布を片手に自来也は歓楽街へと入っていく。

ナルトの恐ろしい呟きを背に受けながら…

 

「くれぐれも無駄遣いしないようにな〜したらどうなるかわかってるよな?(*´∇`*)」

 

 

 

 

* 暁 - AKATSUKI -

 

 

 

 

「意外に早かったじゃねぇか」

 

町中を人込みを避ける様に脇道へと入って行ったナルトは行き止まりで立ち止まると、

振り向きもせず、音もなく下り立った一人の暗部に声を掛けた。

 

「それってイヤミ?」

「オレは思ったままを言っただけだけど?」

「アンタの事だけはいっつもわからないのよね…気配までキレイに消してくれちゃって…」

「シカたちは?」

「シカマルは里の後処理よ。アイツくらいしか出来ないからねぇ〜

チョウジは今伝令飛ばしたからもうすぐ来るはずよ」

「ふ〜ん。んで、オレを連れ戻しに来た訳?」

「違うわよ。どうせアンタのことだから言ったって聞かないでしょ?」

「まぁね」

「手伝うわ。新しい火影が必要になったのはもともと私たちのせいなんだし」

「そうだね〜」

 

フワリとその体型に見合わない身軽さでいのの隣に下り立つと、チョウジはニッコリと微笑んだ。

が、どことなく緊張している感じにナルトは首を傾げる。

 

「チョウジ、どうした?」

「暁が尾獣集めに動いてるの知ってるよね?」

「それがどうした?」

「里で一悶着あってね、カカシ先生が写輪眼の使い過ぎで倒れた」

「はぁ?!オレが鍛えてやったのにどういうことだよ…相手は誰なんだ?」

「うちはイタチと干柿鬼鮫よ」

「それはまたまた…面白いのが出てきたな(ΦωΦ)フフ…」

『ナルト?!まさか…また…( ̄Д ̄;;)』

「所属はやっぱ四番隊と五番隊だよなぁ〜≧(´▽`)≦アハ☆」

「メルヘンだ…ナルトの周りがメルヘンだよ、いの!!」

「……っていうか、流石にあの二人は無理でしょ…」

「やってみないとわかんねぇだろ?」

『この人やる気だ!!Σ(; ̄□ ̄)』

 

ナルトはいのたちに綱手捜索を命じると怪しい…如何にも楽しげな笑みを浮かべて宿へ向かった。