「ナルくん…父さん寂しいよ…」

「別に永遠の別れでもあるまいに…いつまでもメソメソするでない、四代目」

「そういう三代目だって、滝のように泣いてるじゃないですかっ!!( ┰_┰)」

「父さん、じいちゃん…今までホントにお世話になりました」

『うう…ナルくん(ナルト)…グスッ』

「つっても、住むのは変わらず禁忌の森のあの家だけどな…」

『えっ?!そうなの(か)?』

「うん(*´∇`*) だからいつでも会えるってば☆」

『そうなんだぁ:*:・。,☆゚'・:*:・。,ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ ,。・:*:・゚'☆,。・:*:』

「……」

 

コンコン。

 

「は〜い!ってば」

「ナルト様、そろそろお時間です」

「へ〜い。んじゃ、父さん行こうか?」

「うん(*´∇`*)息子の晴れ舞台だもんね!父さん頑張るvv」

「や、別に父さんは頑張らなくても…」

「しっかりやるんじゃぞ、四代目!」

「はい!三代目!!」

「だから、父さんは別に…」

 

 

 

 

02//結婚式//

 

 

 

 

<新婦>の御入場です。というアナウンスに乗せて定番の曲が建物内に流れる。

大きな扉がゆっくりと開き、父親に手を引かれたナルトが真赤な絨毯の上を歩く…

 

『うわぁ!!』

 

感嘆の声が場内から一斉に漏れた。

それほどナルトは美しかった…。

 

「ナルトくん…キレイ…」

「ナルト〜俺のナルトが…( ┰_┰)」

『カカシ…(-。−;)』

「すっげぇ、なぁ赤丸///」

「ワンワン///」

「シカマルの奴…これは羨ましいを通り越して…『憎らしいな』

 

後ろを振り返り、ナルトの姿を確認したシカマルは呆然とその場に立ち尽くすしか出来なかった。

惜しみながらもナルトの手を離した四代目からナルトを受け取っても、

ただじっと見つめる事しか出来ない…

それくらいナルトはキレイだった。

 

「ナル…滅茶苦茶キレイだ…」

「んな、恥ずかしい事言うんじゃねぇよ…///」

「今すぐここで押し倒したいくらいだ!!」

『最後の一言は余計だ…シカマル…(-_-;)』

 

神父役(?)をかって出てくれたイルカ先生に二人で会釈する。

ナルトを弟のように可愛がっていたイルカは少し寂しそうだったが、

それに輪を掛けて嬉しかったらしく、やんわりと若い新郎新婦を抱き寄せた。

 

「ナルト、キレイだぞ(^-^)」

「ありがと、イルカセンs…じゃなかった、神父様///」

「よかったな」

「うん…///」

 

ニッコリと微笑むとイルカは手元の本をペラリと捲ると、シカマルに目を向ける。

 

「奈良シカマル、貴方はうずまきナルトを生涯<妻>とし、病める時も健やかなる時も彼を愛し、

彼を助け、生涯変わらず彼を愛し続けることを誓いますか?」

「誓います」

 

迷いなく、澄んだ声でシカマルははっきりとそう言った。

うんうん、と頷くと、続いてナルトの方に目を向ける。

 

「うずまきナルト、貴方は奈良シカマルを生涯夫とし、病める時も健やかなる時も彼を愛し、

彼を助け、生涯変わらず彼を愛し続けることを誓いますか?」

「…誓います///」

 

わぁぁぁっ、と歓声が上がる中、二人は見つめ合いニッコリと微笑んだ。

 

「それでは指輪の交換を……」

「ナルト///」

「シカ?!///」

「あっ…まだ誓いのキスの番じゃないぞ、シカマル!!……ったく///」

 

目の前を遮るように手で目を隠しつつイルカが注意するが、

幸せな二人にはその言葉は届かなかったらしい…

野次やら、シカマルに対する文句やら、祝う声やら、楽しい声が場内を包んでいた。