『し…死ぬかと思った…( ̄Д ̄;;)』

「それにしてもあの親子…全くの無傷だぜ?」

「ナルト兄ちゃん、やっぱりスゴイな、コレ」

「そうですねぇ。そしてプリティーだvv」

「っていうか、アレがあのドベのナルト?!」

「うちの子もあのくらいできればいいのにねぇ」

「そうだなぁ…アイツ本ばっか読んでるからなぁ」

「いっそのことこの森に放り込んでみる?」

「おいおい、そんなことしたら死んじまうぞ?」

「そうねぇ」

 

知らないということはなんと幸せなことか…

 

 

 

 

 

* 緊張 - STRAIN -

 

 

 

 

 

ナルトが結界を解くと同時に、目の前に現れた屋敷に誰もが声を上げる。

 

「ここは…先生の家…」

「久しいのぅ」

「懐かしいねぇ」

「でしょでしょ〜」

「よく遊びに来たっけなぁ」

「うんうん」

「すげぇ!でっけぇ家だな、コレ」

 

皆が思い思いに屋敷を見回していると、屋敷の中から数人の暗部が

既にセッティングされた席に食事を運ぶ。

その豪華さに再び声が上がる。

そんな中不思議そうな顔で料理を見つめる男が一人。

 

「この料理を作ったのは誰だい?」

「作ったのは我々皆ですが、指示をしていたのは源武です。それが何か?」

「源武って四神のか?」

「はい…」

「そうか、ありがとう」

「いえ」

 

 

 

 

 

 

 

そんな中慌てて会場に駆け込んでくる二人の忍。

 

「悪い、ちょっと遅れた」

「ちょっと此処まで来るのに梃子摺ってね。もう始まっちゃった?」

「これから始めるとこ」

「そうか、それはよかった」

『い…イルカ(先生)にミズキ(先生)?!』

「イルカ先生なんで無傷なんだ、コレ」

「あの森大丈夫だったんですか?!」

「ああ、ちょっとした抜け道があるんです。ミズキ先生と合流した場所からはそっちの方が近かったんで」

 

イルカ先生はナルトと仲もよく、全員が納得していたが…

 

「ミズキ…お主は一体何故此処に」

「三代目、ご無沙汰しております」

「ミズキ先生!アンタは監獄の中なんじゃ…」

「ちょっと任務で入ってるだけなんで。ちなみにあの犯人は僕じゃありません。ね、ナルトくん」

「そうだってば(*´∇`*)ミズキ先生は犯人じゃないよ」

「ほぅ…って、なんじゃと?!ならばすぐに出して「その必要はありません。さっきも言った通り任務ですから」

「フム…ナルト、後で教えるように」

「は〜い」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ〜?朱寂くんたち何してるのかなぁ?何で出て来ないんだろ…」

「オレ呼んで来る!!」

 

ナルトは勢いよく屋敷に飛び込んで行く。

キッチンの片隅で困ったようにしている人たちが数名…

 

「お前ら…諦めて出て来いよ。我愛羅たちまで…大丈夫だからさ(^▽^)

っつーか、再不斬に白まで何で出て来ないんだよ…」

「だってパパたちが居る〜〜」

「バレたらどうすんのさ?」

「マジでヤバいって…俺母ちゃん誤魔化せる気、全然しねぇもん」

「里の上層部の者たちばかりだろ?」

「私たちが出て行って大丈夫なのか?」

「滅茶苦茶心配じゃん」

「俺たちも同意見だ。なぁ、白?」

「はい、再不斬さん」

「……」

『ナルト?』

「お前ら…つべこべ言わずに外に出やがれ!!」

 

ナルトはいつの間にか定着した巨大なハリセンを振り回す…

そして逃げ惑う朱寂たちにニッコリと微笑みかけ、最強の殺し文句を口にした。

 

「大丈夫☆もし何かあってもオレが絶対守るから(*´∇`*)

それにパーティーってみんなで楽しむもの…だろ?オレこういうの初めてだからさ…」

『わかった///(ああ、なんて健気なんだ、ナルト!!)』

 

朱寂たちはしょうがないな、と嘆息し、ぞろぞろと出て行った。

そして彼らを見たパーティーの参加者たちは一瞬にしてピシリと固まった。

 

「再不斬、白…生きてたのか?!」

「まぁな」

「それにその額当て…」

「ああ、俺たちは今木ノ葉の暗部として暮らしている」

「そっかぁ…良かったなぁ、白」

「はい…(⌒-⌒)」

「まぁ、お前ら此処座れよ」

「ありがとう、カカシ」

 

 

 

「砂の童か…」

「まぁまぁ過ぎたことじゃ。そういきり立つでない、コハル婆よ…」

「うむ…そうじゃな。結果として四人の火影がこの里に揃うことになったのじゃ…

今日はめでたい宴、童どもよこっちに来い」

 

コハルは戸惑う我愛羅たちの手を引く。

 

「めんこい童じゃのぅ…どうじゃ、お主たちも木ノ葉に来ぬか?」

「コハル婆…いきなり引き抜くでない!こういうのはじっくりじゃな…」

 

その様子に我愛羅たちの口から笑いが漏れる。

それにつられてコハルたちも大笑いする。

 

「真にめんこい童たちじゃ…」

『///』

 

 

 

パーティーはまだ始まったばかり…夜は長い…