『し…死ぬかと思った…( ̄Д ̄;;)』 「それにしてもあの親子…全くの無傷だぜ?」 「ナルト兄ちゃん、やっぱりスゴイな、コレ」 「そうですねぇ。そしてプリティーだvv」 「っていうか、アレがあのドベのナルト?!」 「うちの子もあのくらいできればいいのにねぇ」 「そうだなぁ…アイツ本ばっか読んでるからなぁ」 「いっそのことこの森に放り込んでみる?」 「おいおい、そんなことしたら死んじまうぞ?」 「そうねぇ」
知らないということはなんと幸せなことか…
漆 * 緊張 - STRAIN -
ナルトが結界を解くと同時に、目の前に現れた屋敷に誰もが声を上げる。
「ここは…先生の家…」 「久しいのぅ」 「懐かしいねぇ」 「でしょでしょ〜」 「よく遊びに来たっけなぁ」 「うんうん」 「すげぇ!でっけぇ家だな、コレ」
皆が思い思いに屋敷を見回していると、屋敷の中から数人の暗部が 既にセッティングされた席に食事を運ぶ。 その豪華さに再び声が上がる。 そんな中不思議そうな顔で料理を見つめる男が一人。
「この料理を作ったのは誰だい?」 「作ったのは我々皆ですが、指示をしていたのは源武です。それが何か?」 「源武って四神のか?」 「はい…」 「そうか、ありがとう」 「いえ」
そんな中慌てて会場に駆け込んでくる二人の忍。
「悪い、ちょっと遅れた」 「ちょっと此処まで来るのに梃子摺ってね。もう始まっちゃった?」 「これから始めるとこ」 「そうか、それはよかった」 『い…イルカ(先生)にミズキ(先生)?!』 「イルカ先生なんで無傷なんだ、コレ」 「あの森大丈夫だったんですか?!」 「ああ、ちょっとした抜け道があるんです。ミズキ先生と合流した場所からはそっちの方が近かったんで」
イルカ先生はナルトと仲もよく、全員が納得していたが…
「ミズキ…お主は一体何故此処に」 「三代目、ご無沙汰しております」 「ミズキ先生!アンタは監獄の中なんじゃ…」 「ちょっと任務で入ってるだけなんで。ちなみにあの犯人は僕じゃありません。ね、ナルトくん」 「そうだってば(*´∇`*)ミズキ先生は犯人じゃないよ」 「ほぅ…って、なんじゃと?!ならばすぐに出して「その必要はありません。さっきも言った通り任務ですから」 「フム…ナルト、後で教えるように」 「は〜い」
「あれ〜?朱寂くんたち何してるのかなぁ?何で出て来ないんだろ…」 「オレ呼んで来る!!」
ナルトは勢いよく屋敷に飛び込んで行く。 キッチンの片隅で困ったようにしている人たちが数名…
「お前ら…諦めて出て来いよ。我愛羅たちまで…大丈夫だからさ(^▽^) っつーか、再不斬に白まで何で出て来ないんだよ…」 「だってパパたちが居る〜〜」 「バレたらどうすんのさ?」 「マジでヤバいって…俺母ちゃん誤魔化せる気、全然しねぇもん」 「里の上層部の者たちばかりだろ?」 「私たちが出て行って大丈夫なのか?」 「滅茶苦茶心配じゃん」 「俺たちも同意見だ。なぁ、白?」 「はい、再不斬さん」 「……」 『ナルト?』 「お前ら…つべこべ言わずに外に出やがれ!!」
ナルトはいつの間にか定着した巨大なハリセンを振り回す… そして逃げ惑う朱寂たちにニッコリと微笑みかけ、最強の殺し文句を口にした。
「大丈夫☆もし何かあってもオレが絶対守るから(*´∇`*) それにパーティーってみんなで楽しむもの…だろ?オレこういうの初めてだからさ…」 『わかった///(ああ、なんて健気なんだ、ナルト!!)』
朱寂たちはしょうがないな、と嘆息し、ぞろぞろと出て行った。 そして彼らを見たパーティーの参加者たちは一瞬にしてピシリと固まった。
「再不斬、白…生きてたのか?!」 「まぁな」 「それにその額当て…」 「ああ、俺たちは今木ノ葉の暗部として暮らしている」 「そっかぁ…良かったなぁ、白」 「はい…(⌒-⌒)」 「まぁ、お前ら此処座れよ」 「ありがとう、カカシ」
「砂の童か…」 「まぁまぁ過ぎたことじゃ。そういきり立つでない、コハル婆よ…」 「うむ…そうじゃな。結果として四人の火影がこの里に揃うことになったのじゃ… 今日はめでたい宴、童どもよこっちに来い」
コハルは戸惑う我愛羅たちの手を引く。
「めんこい童じゃのぅ…どうじゃ、お主たちも木ノ葉に来ぬか?」 「コハル婆…いきなり引き抜くでない!こういうのはじっくりじゃな…」
その様子に我愛羅たちの口から笑いが漏れる。 それにつられてコハルたちも大笑いする。
「真にめんこい童たちじゃ…」 『///』
パーティーはまだ始まったばかり…夜は長い…
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