「え〜そんなのやだよぉ〜」

「つべこべ言わずにやれ!」

「ナルく〜ん( ┰_┰)」

「自分で撒いた種なんだから、協力しろ!」

「グスッ…こうなったら逃げ…?!」

 

 

ガシッ

 

 

「何するんだ、お前たち?!」

 

暗部五隊長が必死に四代目を捕らえる。

 

「まだ逃げるには早いですよ(*´∇`*)初代お願いします!!」

「わかった」

 

 

木遁 四柱牢の術!!

 

 

「初代?!なんでぇ〜〜〜!!」

「諦めろ、四代目…ワシらもナルトには敵わぬでなぁ…」

「何しろお主の息子は九尾が憑いとる上に、アホみたいに強いからのぉ…」

「四代目よ、恨むなら自分の遺伝子を恨め…」

「うう…そんなぁ!!ナルく〜〜〜〜〜ん!」

「(ΦωΦ)フフ…明日はイヤって程逃げ回ってもらうから安心して、父さん(*´∇`*)」

「くそぅ…( ┰_┰)」

 

火影になったナルトの初仕事。

それは四代目の我侭によって解散させられた上層部構成員の任命。

理由はどうであれ、上層部を総解散させるなど正気の沙汰ではないが、

やってしまったものはしょうがない。

まぁ…里改革の手間が省けた事は喜ばしい事だが…

そして構成員の任命方法を考えていたナルトの優秀な頭脳がまたろくでもない計画を弾き出した。

火影就任の翌日、その計画は実行される。

 

 

 

 

 

 

* 新鋭 - FRESH -

 

 

 

 

 

12月24日−クリスマス・イヴ

「クリスマスっつーことでクリスマスクイズ大会をやります」

『は?!何故クリスマスでクイズ…』

「んでこのクイズ大会の上位者には木ノ葉の里上層部に入る権利を与えます!」

『え…そんな方法で決めていいんですか?!Σ(; ̄□ ̄)』

 

上層部に入る権利と聞いて、野心を持つ者、ナルトに好意を持つ者など

里人たちは大いに沸き立った…

特にナルトに好意を抱く面々の意気込みは異常なほどだ。

 

「マジかよ…ナルトの側にずっといられるチャンスだ…」

「そうね!ナルトの花嫁の座は私のものよ!!」

「いの〜それは関係ないと思うけど…上層部に入ったら美味しい物いっぱい食べれるかなぁ?」

「俺も出るぞ!赤丸」

「ワワン!!」

「…やめておけキバ、お前には無理だ…」

「俺の方が相応しい。ドベは俺の物だ!」

「フン、ナルトは俺の物だ…白眼!!」

「上層部かぁ…入れば、お母さんたち喜ぶよね!っていうか年齢関係ないのかしら?」

「…火影のナルトくん…きゃvv」

 

 

 

 

 

 

 

 

「参加希望者はどっかにいる四代目を探し出し、申し込み用紙を手に入れること」

『四代目から手に入れる?…そんなことができるのか?!』

「あー攻撃はしないから安心して☆ただちょっと速いスピードで逃げるだけだから(*´∇`*)

それに何体かいるし、大勢で協力してもいいよ」

『とにかく申し込み用紙を手に入れればいいですね?』

「うん。殺す以外なら何してもいいよ(*´∇`*)」

『殺す以外ならなんでも…(☆Д☆)』

 

その言葉にナルトの後方に控えていた暗部たちはときめいた☆

 

「五代目、我々も参加していいですか!!」

「暗部だろうと忍でなかろうと誰でも参加自由だ」

『よし!みんな頑張るぞ!!』

「…お前らそんなに上層部に入りたいのか?!」

 

暗部たちの意気込みに呆れつつも、ナルトは開始の合図をする。

 

「んじゃ、制限時間は今日の日暮れまで。諸君の健闘を祈る!」

 

人々は口々に気合を入れながら里中に散っていった。

それを見ながらナルトは可笑しそうにに口の端を上げた。

 

「せいぜい楽しませてくれよ、父さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず四代目を捕まえればいいのね」

「ナルトは何体か居ると言っていた。つまり影分身だろう…」

「消さないように気をつけないとね!」

「大勢でもいいんだし、ここはみんなで協力しましょう!!」

「シカマル…頼んだぞ…」

「任せろ!俺の策略は完璧だ」

 

下忍たちは全員で協力する事に決めたようだ。

その頃四代目15号は…

 

「…さすがに…影分身50体で逃げ回るってキツいねぇ…ゼイゼイ…

っていうか敵は攻撃してくるのに僕は攻撃しちゃダメなんて…死んじゃうよぉ〜ナルく〜ん!!」

「見っけ☆行くぞ、赤丸!」

「ワワン!」

「ゲッ…見つかった!!Σ…でも良かったぁ〜まだ下忍だ…」

「甘いな…伊達にナルトのダチじゃないんだぜ?」

「ワンワン」

「ナルくんの友達…?…マズイ…」

 

ダッシュで逃げていく四代目をキバは巧く誘導していく。

何故キバがそんな事をしているのか…それがシカマルの計画だからだ。

四代目が狭い路地を曲がったところでキバはシカマルたちと合流する。

 

「追い込み完了!!」

「ワワワーン!」

「キバにしちゃ上出来だ。よし!サスケ、チョウジ頼んだぞ!!」

『了解』

 

 

火遁 豪火球の術!!

肉弾戦車!!

 

 

「甘いね」

 

四代目は上にピョンと跳び上がり、なんなく二人の攻撃を避ける。

そこにすかさずリーとテンテンが攻撃を仕掛ける。

 

「ゲッ…」

「すばしっこいわね…」

 

しかしさすがは四代目…それもギリギリのところで交わす。

クルリと身体を回転させて屋根の上へ。

その瞬間全員がニヤリと笑みを浮かべる。

 

「…あ…身体が動かない…」

「捕獲完了」

「影縛りかぁ…やられたなぁ〜(⌒-⌒)」

「影分身を消さずに申込書を手に入れるにはこれが一番ですからね」

「さすがだね…まぁ、キミたちになら渡してもいいかな〜はい、申込書」

『やったぞ(わ)!!』

 

下忍's参加決定。

 

 

 

 

 

その同時刻…

「せんせー、下さいよ〜」

「やだぁ〜カカシくんには絶対あげないもん!」

「そんなこと言わずに〜ねぇ、先生〜」

「しつこいよ〜」

 

カカシは四代目3号と追いかけっこを続けていた。

と、四代目が何かに引っかかりすっ転ぶ。

カカシはシメタとばかりに四代目に飛び乗り、建物の影から出てきた人物に目を向ける。

 

「お前たちも参加すんの?」

「まぁな…」

「面白そうじゃない?」

「これも修行!!」

 

カカシ、アスマ、紅、ガイ…担当上忍's参加決定。

そんな中、暗部たちはというと…

 

「四代目の影分身発見!!」

『よっしゃ〜!!』

「え゙…なんなのよ、一体?!」

 

 

うぎゃぁぁぁあああ!!

ボフン

 

 

『やっぱり…スカッとするな〜vv』

 

着々と四代目の影分身たちを捕獲することなく撃破していた。

その後も暗部の手によって次々と影分身が消えていく中、

特上やら下忍たちの両親やら続々と参加者は増え続け、そして終了の狼煙が上がる。

一斉に四代目の影分身が消え、参加者たちは中央の広場へ集合する。

 

 

 

 

 

「あれ…暗部が一人も居ねぇ…」

 

参加決定者に暗部が一人も含まれていない事にナルトは不思議そうに首を傾げる。

そのナルトの後ろに立つ暗部たちの面の下は、スッキリと晴れ晴れしていたとか…