「ネジ!後ろだ!!」

「ハイ!!イルカ先生!(なんかリーの気分だな…)」

「ネジ!次は下!!」

「ハイ!(イルカ先生は差し詰めガイ先生か…フッ…)」

「笑ってる余裕なんかあるのか?!早く逃げないと喰われるぞ?」

「え……アレ何?!Σ(; ̄□ ̄)」

 

 

 

 

 

* 螺旋3 - NEJI3 -

 

 

 

 

 

「先生…アレはなんですかっっっ(焦)」

「多分…草?」

「草…まぁ、草ですけど…だったら何で大きな口開けて追っかけてくるんですかぁぁぁぁ?!Σ(=∇=ノノ」

「さぁ ┐('〜`;)┌ とりあえず、燃やしてみるか?」

 

 

火遁 豪火球の術!!

 

 

『うそ〜ん!!( ̄Д ̄;;)』

「け…結界張っとる…」

「こうなったら直接攻撃ですね!!」

「は…早まるな、ネジ!!Σあ…」

「…イルカ…先生。奴…刀受け止めて反撃してきました…(鼻ぢ)」

「…(汗)…とりあえず、逃げるぞ!!」

「ハイ!!」

「あ…ネジそっちは…」

 

 

ちゅどーーーーん!

 

 

「ネジ…大丈夫か…?(-_-;)」

「…俺もう帰りたいです、先生( ┰_┰)」

「俺も同意見だが、帰るにはあの植物を乗り越えて行かないと無理だぞ…」

「……」

「とにかく、走り続けるしかないな…」

「そうですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

只管逃げ回った末、ネジたちはなんとか屋敷まで辿り付いた。

 

「ぜぇぜぇ…つ…着いた…」

「いや…ハァハァ…まだだ…」

「え゙…まだあるんですか?!」

「最後の難関がある。ネジ、お前チャクラどのくらい残ってる?」

「もう殆ど使い切りました…」

「だろうな…マズイなぁ〜あの扉が出せればすぐなんだが…今、何時くらいだ?」

「月の位置から考えると、恐らく亥の刻近いと」

「てことは残り二時間くらいか…よし!!温泉に行こう!」

「はい?」

「温泉で体力を回復するんだ」

「はあ…」

 

イルカは納得できないという表情のネジを連れ、屋敷脇の温泉へ向かった。

しかし…現実はそこまで甘くなかった…

 

「申し訳ございません。本日は入浴できないんです」

「そこをなんとか!」

「総隊長命令ですので…悪く思わんでくれ…あの人には逆らえないんだ…」

「…よ〜くわかります(-_-;)…しょうがない、ネジついて来い」

 

イルカは屋敷のキッチンに入り、冷蔵庫の中から慣れた手つきで薬草の束を取り出す。

それを手早く炒め盛り付け、二人分の箸を用意する。

 

「食え!源武に教えてもらったから美味いぞ?」

「源武?」

「四神の一人だ」

「ほう…ム?!美味い!!」

「だろう?」

「しかもチャクラが回復している!!」

 

大量の野菜炒めを食してチャクラを回復した二人は、最後の難関へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

入口正面の廊下の突き当りまで来て立ち止まったイルカに、ネジは不思議そうな顔で見つめる。

 

「俺のやり方をよく見ておけよ?」

 

そう言ってイルカは右手にチャクラを集中させ、その手を真白な壁に当てながら

片手で複雑な印を組む。

 

「え…長っ!!しかも片手の印なんて…」

 

印にあわせて少しずつ見えなかった扉が出現し始める。

それを最後の印を組む前に止め、イルカはネジに促した。

 

「ネジ、やってみろ。思いっきりチャクラ溜めとけ!最後の印は酉だ」

「はい」

 

ネジは言われた通りにやってみる。

そして現れた扉…その扉をゆっくりと開け、その向こうの光景に唖然とする。

今は夜の筈なのに、そこには燦々と太陽が照っていた。

 

「これは…木ノ葉の里…か?」

「ここは暗部の町、裏木葉」

「裏木葉…?!イルカ…先生?」

 

振り返るとイルカは漆黒の衣装に身を包み、左耳には白い珠が揺れていた。

 

「俺も一応暗部所属だ。多分一緒の部隊だと思うから、よろしくな。

って言っても俺は里外任務には出ないけど…」

「そうだったんですか…」

「それより時間がない、早く行くぞ!」

「一体どこへ行けば…」

「多分あそこだ」

 

イルカの指差す方向にネジは顔を向ける。

それはとても有名な場所…

 

「火影…岩…」