「俺の相手がテマリさん、アンタで良かったぜ」 「そうだな…ナルトや我愛羅にバレずに打ち合わせが出来る」
壱 * 計画2 - PROJECT2 -
「そういえば、我愛羅には襲撃の事なんて伝えてあるんだ?」 「そのままだ。木ノ葉崩しを決行すると」 「よく了解したな…ナルトのことが気に入ってるんじゃないのか?」 「だからこそだ…木ノ葉を潰せばナルトが持って帰れると伝えた…我が弟ながら天晴れなバカっぷりだよ… まあ、そこが可愛いんだがな(*´∇`*)」 「…アンタも立派な弟バカ」 「何か言ったか…(-ω☆)」 「い…いえ…(怖っ!!)」 「そっちはどうなんだ?」 「な〜んも伝えてねぇ。ただ砂と音が協力して木ノ葉崩ししようとしてると思ってるみたいだけど」 「なんだと…ったくぅ…ま、あながち間違ってないがな…」 「確かにな…実際砂の忍大量投入してナルトに危害を加えた奴に奇襲かけるわけだしな… なんか砂に汚い役やらせちまってすまねぇな」 「構わん。私たちもナルトに危害を加えた奴らが許せんだけだ… それにちょっとは木ノ葉の戦力を減らしとかないとな…今後の為に」 「…ま、木ノ葉はそう簡単に砂に乗っ取られるほどひ弱じゃないですがね…」 「お前らがいる内はそうかもな」
現在中忍試験本戦ではシカマルとテマリの試合が行われていた。 が、さすがに本気で試合する訳にはいかないので、二人は試合を使って双方の計画最終チェックを行っている。 ちなみに二人の会話は特殊な術で半径5m以外では聞こえない為、ナルトや会場の人には聞こえない。 しかし、審判員のゲンマにはネジ戦同様…聞きたくなくても聞こえてしまっている。 実は特上のゲンマは前々からチョウジが三番隊隊員にと狙っている男である… 従って、ナルトの声を聞いてしまうのも、シカマルたちの会話が聞こえてしまうのも勿論一種の作戦だ。 この時点で既にこの男の命運は決まっている。
「ところで…ナルトと我愛羅を足止めする件は巧くいってるみたいだが、 どうやって我愛羅を説得したんだ?」 「ああ…私は説得などしてないぞ」 「?」 「我愛羅は昔からナルトと一度やってみたいと言っていたからな、木ノ葉崩しのついで にどうだと言っただけだ。それにどうしても木ノ葉崩しにはナルトが邪魔だからと付け加えてな」 「俺、兄弟いないからわかんねぇけど…兄弟って何でもわかってんだな(感心)」 「兄弟がスゴイのではない、私が凄いんだ!」 「……なんかこの人ナルト似だな…」
数十分後、打ち合わせは終了した。 といっても、シカマルたちは別に戦っていなかった訳ではない。 戦いはシカマルの勝ちだった…だがシカマルは途中で棄権した為、試合上ではテマリの勝利となった。
「今回は俺の勝ちだな」 「フン…次は負けん…」 「それじゃ、打ち合わせ通りに頼むぜ」 「ああ、任せておけ」
その後、サスケとカカシが予定より大幅に遅れて到着し、我愛羅とサスケの試合が始まった。 とうとう砂、木ノ葉二つの里による巨大プロジェクトが開始される。 表向きは大蛇丸の音と砂の木ノ葉崩しとして…
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