「スカウトしてきて(*´∇`*)」

『はい?!』

「今回のお前らの任務。霧の再不斬をうちの里にスカウトすること」

「え…だって抜け忍だぞ…」

「霧の追い忍に怒られちゃうよ〜下手すると里同士で戦になっちゃうよ!!」

「そうよ〜それに霧って結構ねちっこいのよ?里が許す訳ないわよ!」

「そんなの関係ないってヽ(=´▽`=)ノダメなら、霧乗っ取ればいいだけだしぃ」

『いやいやいや…(; ̄□ ̄)』

「とにかく…里の為なんだから行って来て☆」

 

--うぅ…こうなったら力尽くで…

 

「あ…分かってると思うけど、くれぐれも相手の了承を得てから連れて来るんだぞ〜

戦闘にでもなって殺しちゃったら困るから、そこんとこよろしく(*´∇`*)」

『はい…( ┰_┰)』

 

 

 

 

 

* 再不斬 - ZABUZA -

 

 

 

 

 

 

『じゃーんけーんぽんっ』

『あーいこーでしょっ』

「げっ…負けた…」

『じゃ、頑張ってねシカマル(*´∇`*)』

「なぁやっぱみんなで行かねぇ?」

「何言ってんのよ、言いだしっぺはアンタでしょ?」

「そうそう!一気に行ったら警戒されるからバラバラに行こうって行ったのシカマルだよ?」

『さぁ行け!』

「うぅ…ちくしょぅ( ┰_┰)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一日目

白によって仮死状態にされた再不斬を追って、朱寂たちは森の中に居た。

 

「まずは口布を取って…?!…誰です??」

「こんにちは…」

「あなたは…木ノ葉の暗部が何の用です?」

「私、こういうものでございます」

「木ノ葉の里暗殺戦術特殊部隊スカウト担当…朱寂さん…ですか?」

 

この際、白の顔が引き攣っているのは気にしないでおこう…

 

「はい…」

「それでそのスカウトの方が何の用ですいらしたんですか?」

「率直に言います。再不斬さん、木の葉に来ませんか?」

「私は再不斬さんではありませんが…」

「え゛…し、失礼しましたっっ」

「なんだったんでしょうね、再不斬さん…」

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿シカマル!なんで帰ってくるのよ!!」

「だって再不斬じゃないって…」

「再不斬はあの寝てる方よ!」

「そうだったのか…俺はてっきり…」

「アンタ本当は馬鹿なんじゃないの?!しょうがないわね、次は私が行ってくるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰です!」

「きゃー近くで見ると滅茶苦茶可愛いじゃないのvv」

「え…あの…」

「木の葉で私とラブラブデートしませんかvv」

「え゛…ごめんなさい…お断りします…」

「酷いわ〜〜〜~(o>ェ<)」

「一体なんなんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「断られた!」

『あれは違うだろ(でしょ)…』

「しょうがないなぁ〜僕に任せて」

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度はどなたですか?」

「木ノ葉にはこんなに美味しい物があるんだよ!例えば、牛ホホ肉の赤ワイン煮込み、

牛フィレ肉のトュルヌドのアンリ4世風、ハーブ・マリナードの香りのベニエ…」

「えっと…結構です…」

 

 

 

 

 

 

 

「美味しい物に釣られないなんて信じられない!!(プリプリ)」

『何か違う気がする…』

 

こうして一日目は失敗に終わった…

 

 

 

 

 

『どうしよう…早くゲットしないとナルトに怒られる…』

 

 

 

 

 

二日目

朱寂たちは再不斬たちを追ってガトーの屋敷に忍び込んだ。

 

「よし、今度は三人で行くぞ」

『おう!』

「こんにちは〜」

「またあなた達ですか…もう何度もお断りしたと思うんですが…

なにを企んでいらっしゃるのか知りませんがいい加減にしてくれませんか?」

『いや、こっちも自分の命が掛かってるんで!』

「…で、僕たちを木ノ葉に連れて行って何をするつもりですか?見世物にでもするのですか?」

「いえ、木ノ葉で暗部として働いてもらいます」

「な…何を言ってるんですか?!僕たちは抜け忍です。そんなことができる訳がないでしょう」

「それは霧がOKだと言ったら木ノ葉に来てもいいと受取ってもいいでしょうか?」

「いいでしょう…まあ、そんなことが出来れば…の話ですが」

『よし!』

 

木ノ葉の忍たちはガッツポーズを作って嬉々として飛び出して行った。

その様子に白は内心焦っていた…

 

--再不斬さんに相談もせず了承してしまったけど…まさか霧が許可を出すわけがありませんよね…

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

ナルトは今苛立っていた。

現在再不斬とカカシ、白と自分が戦っている最中である。

自分たちと彼らが戦っている…それが意味するところ、つまりまだスカウトできていない。

このままでは二人とも倒してしまわなければならなくなる。

 

「ったく、あいつら何してやがる…」

 

とその時、自分の隣に降り立った暗部たちにナルトはゆっくりと顔を向けた。

 

「遅い…何してた?」

「い…いや…ちょっと霧に行ってて(怖ッ!!)」

「へぇ〜霧に行くだけでこんなに時間掛かっちゃったの?」

「交渉してたのよ…(ヒィィィ)」

「なんの?」

「再不斬下さいって…(ドキドキバクバク)」

「ふ〜ん。で?」

「許可もらってきた。っつーことで、白さん!木ノ葉に来てくれるよな?(来てくれ…)」

 

さっきまで訳も分からず静観していた自分に振られて、白はハッとする。

そしてゾッとする様な冷気に瞬間ビクッと体が跳ねる。

 

「そんな…馬鹿な…(なんですかこの寒気は…)」

「許可取れたら、来てくれるんでしょ?(来てくれないと、殺される…)」

「来てくれるって言ったよね?だから霧と戦ってきたんだよ?(死にたくない…)」

『来てくれますよね?(▼∀▼)』

「ヒィィィィ…僕、ひとりでは…」

「じゃあ、聞いてきて?(*´∇`*)」

「は…ハイ!(怖っ)」

 

 

 

 

 

 

 

その頃再不斬はカカシと激しい戦闘を繰り広げていた。

そんな中、さっきまでうずまきナルトと戦闘していた筈の白が音もなく隣に立ったのに目を見開く。

 

「白?何をしてるんだ?!」

「あの…再不斬さん…あ〜ダメです…やっぱり言えません(-_-;)」

「ったく、しょうがねぇなぁ…」

『ナルト(くん)?』

「再不斬さん?」

「ボウズ…てめぇいつの間に…」

「率直に言います。木ノ葉に来ませんか(*´∇`*)霧にはこの通り既に許可は取ってきました」

 

そう言ってナルトは契約の巻物を開いて見せた。

しかし再不斬は巻物に見向きもせず、ナルトの笑顔に目をやったまま動けないで居た。

まるで笑顔で誘導されるように、再不斬は肯定の意思を示す。

 

「あ〜いいけど?///(こいつ…こんなにベッピンだったか?!)」

「再不斬さん?!そ…そんな適当な!!」

「それでは交渉成立ということで。今すぐ戦闘を停止してください」

『なんか、俺ら(私たち)(僕たち)の苦労って…』

 

難なく再不斬を陥落してしまうナルトに朱寂たちは大きな溜息を吐いた。

それを面白そうに見遣ると、ナルトは二つの影分身を作り再不斬たちに変化させた。

 

「間もなく、ガトーの一味が来ます。その隙にオレの影分身と入れ替わってください」

『お前(キミ)は一体…』

「申し遅れました。私、木ノ葉の里暗殺戦術特殊部隊スカウト部部長の白狐です」

『え゛…』

「というのは冗談で、木ノ葉暗殺戦術特殊部隊統括総隊長の白狐と申します」

「暗部総隊長様か…木ノ葉の守護神がまさかこんな子供だったとはな…」

「しかし僕たちと入れ替わってどうするのですか?」

「あなた方にはこの波の国で死んで頂きます」

「フハハ…そういうことか」

「再不斬さん?」

「つまり俺たちを再不斬、白としてでなく、新しい人間として生まれ変わらせてくれる訳だ」

「そういうことだってば(*´∇`*)」

「しかし、カカシや他の奴はどうする?」

「カカシの相手はオレが変化してやる〜アイツ弱っちぃから特訓だ☆」

「まさかさっきお前の方から飛んできてたクナイは…ただヘタッピーなだけじゃなくて…」

「業と(= ̄∇ ̄=)」

 

--俺(僕)…木ノ葉で生きていけるだろうか(でしょうか)…

 

再不斬と白はふと一抹の不安を覚えつつ、朱寂たちに従って橋を離れた。

ナルトはさも嬉しそうに、この後カカシにどんな攻撃を仕掛けようか頭を巡らしていた…

 

フフフ…(▼∀▼)

 

ゾワッ

 

--な…なんだか今とてつもなく嫌な予感がしたんですけど…( ̄Д ̄;;)

 

カカシがどんな特訓を受けたかは皆様のご想像にお任せする…