訓練八日目:術講習(約24時間経過) 「自分の専門分野に関してはこの一週間で既にカナリな物を手に入れたはずだ。 ということで、次は実際の戦闘力を高めてもらう」 「戦闘力?」 「いくら自分の専門分野だけを確実にこなすとは言え、俺たち暗部は敵と戦うことは避けて通れない。 例えば医療系。救難信号で助けに行ったとして、負傷した仲間を庇い治療しつつ、 敵と交戦しなければならないだろう?もしく は、倒してからでなければ治療できない場合もある。 その際に確実に倒せる実力がないと意味を成さないだろう?」 『確かに』 「うん。ではみんなが理解してくれたところで、今日は術の勉強をしようと思う」
閑 * 裏木葉3 - URA KONOHA3 -
『よかったぁ、今日は普通だ〜(*´∇`*)』 「多重影分身の術!」 『ハイッ?!Σ(; ̄□ ̄ …なんで影分身…』 「いちいち教えるのめんどくせぇから身をもって経験して覚えろ」 『メチャクチャっす…』
ちゅど〜ん!!
『いやぁぁぁぁぁぁぁ..・ヾ(。><)』
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十日目:実戦訓練(約31時間経過) 「んじゃ朱寂たちが任務から帰ってきたところで、今日からはひたすら実戦訓練を行う。 と言っても相手は俺たちなので安心しろ」 『…できません!』 「なんだお前ら、反抗的になったなぁ…(笑)」 『あいつら逞しくなったなぁ(わねぇ)(ねぇ)(T^T)』 「それぞれ専門分野の担当教官と戦闘、実技訓練を行うように」 『はい…( ┰_┰) シクシク』
「じゃぁ行きますか、めんどくせぇが」 「その口癖は、変わりないんですね」 「そりゃぁ、俺は俺ですから(^-^)」 「そうですね(^-^)行きますよ、シカマルくん」 「殺すつもりでないと死にますよ?」 「本気で行かせてもらいます」
「私たちも行きましょうか、打工サン?」 「サン付けなんてやめてよ、いのちゃん」 「そうね、行くわよ!打工!!」
「んじゃ、僕たちも行こうか」 『そうだな』 「ん?待て、劫火、魚市。お前らはこっちだ」 『やっぱり?…(_TдT)』 「じゃぁ、浅葱行こう!」 「はい」
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十五日目:テスト(約52時間半経過) 「今日より一週間はこの二週間の成果を試す。まずは表の木ノ葉に戻るぞ」 『うぅ…やっと帰れるのか…涙』
死の森の家の前に集合すると、白狐は徐に書類を取り出した。
「これ何かわかる?」 「任務の手配書…ですか?」 「これはオレたちがいつもやってる一般暗部が遂行できないと判断された任務、俗に言うSSランクね。 これが5つある。これを一人一件ずつ遂行し、6時間以内にここに帰って来る事」 「6時間以内ですか?!」 「うん、簡単簡単☆あっ、ちなみに時間内に帰って来ないとあと三日修行追加するから〜」 『…行って来ます!』 「頑張れ〜あ、待て」
焦って行こうとする暗部たちを止める。 自分たちの決心を削がれた暗部たちは恨めしそうに白狐を見つめた。 白狐は徐に黒い珠のついた耳飾を暗部たちに渡す。
『これは…』 「これ、俺たち四神がしてるやつと一緒のやつなんだけどなぁ、こいつにはちょっと特殊な機能がある。 この珠を握って助けを呼べば、俺たち四神の耳に届く様になってるんだ。どういう意味かわかるな?」 『助け…ですか?』 「そうだ。任務中にダメだと思ったら助けを呼べ。すぐに飛んでってやるから。んじゃ、散っ」
暗部たちは飛び立った。 黒い珠を揺らし、さっきまでの緊張はどこへやら、なんだか嬉しそうに微笑んで。
「おっ、帰って来た帰って来た」
森のトラップをクリアして全員が帰還するのを白狐はうれしそうに見つめていた。
「どうだった?」 「SSランクなんて初めて聞いたし、絶対無理だと思っていましたが、なんとか生きて帰還出来ました」 「トラップが今回はなんとか大丈夫でした。ちょっとありえないのもあったけど…とりあえず生還しました」
出発前は不安げだった暗部たちは自信を付けて帰ってきたようだ。 その言葉に満足したように白狐は微笑んだ。
「んじゃ、全員揃ったところで火影様のところへ行くぞ」 『はっ』
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