傷だらけで登校したいのとチョウジは、一人だけ逃げ出したナルトのところへ向かった。
弐 * 猪蝶2 - INOCHO2 -
「ちょっとナルト!アンタあの時なんで逃げ出したのよ!!」 「うんうん。あの後凄く大変だったんだからね!」
普段大人しいチョウジまでもが怒っている。
「まぁまぁ、そう攻めてやるなよ。こいつにも事情があるんだよ…なぁナルト?」 「アンタは黙ってなさい、シカマル。っていうかそもそもアンタがちゃんと教えてくれないからこんな目に…」 「あぁ?オレはちゃんと言っただろ?後悔するって」 「それだけじゃわかんないよ!!」 「そうよそうよ。大体あんな美人なのにまさかあんな鬼みたいな修行すると思わないでしょ?! …あれじゃ悪魔、そうよ悪魔よ!!」 「おっおい、いのやめろ!」 「なに…( ゜_゜;)え゙…」 「ちっ…遅かったか…」
いのはナルトから流れ出るオドロオドロしい気配に目を見開く。 チョウジに至ってはいのの後ろでガタガタ震えている… 唯一冷静なシカマルはナルトを宥めようとするが、周囲の温度はどんどん下がっていくばかりだった。
「ちょ…ちょっとどういうことよ…シカマル(o;TωT)o"」 「どうもこうも…なぁ?」
シカマルは助けを求めるようにナルトを見遣るが、どうやら助けには来られないようだ。
「…この里にこいつ以外に金髪なんているか?」 「あ…嘘でしょ…まさか…Σ(; ̄□ ̄)」
いのは言ってはならないことを言ってしまった事に漸く気が付いたようだ。 その間にも、その恐ろしい悪魔は口元に笑みを浮かべ、今日のメニューはどうしようかと考えていたとか…
その晩の修行は罠だらけの森で禁術ぶっ放されつつ一晩中逃げ回ると言う過酷な修行、もとい拷問だった… そして翌朝森の中で罠にかかった三人がナルトによって発見されたとか。
「ナルト…なんでオレまで…グハッ」 「助けに来てやっただけありがたいと思えよ_s(・`ヘ´・;)ゞ..」
一番の被害者はやっぱりシカマル?
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