「なぁ、じいちゃん!オレ忍術学校に行きたい☆」 「…」
勢い良く窓から入ってきた少年うずまきナルトはいつも突然とんでもない事を言い出す。
「お主はもうアカデミーなど行く必要なかろう…」 「だって暇〜やることなくて暇〜」
一体誰に似たのか…まぁ、言うまでもないが…
壱 * 経緯 - KEII -
「暇ってお主…この前儂の書庫から持っていった禁術書はどうした?!」 「あんなのもぅ読んじゃった、つーか覚えた」 「覚えたじゃと…(゜o゜;)」
禁術書は本来暗号で書き記されている為、まずその暗号を解く事から始めなくてはならない。 ランクの高いものであれば暗号解読班でも1週間以上かかる。 ナルトが持っていったものはどれもその最上ランクのものだったはず…
「しかし、アカデミーは所詮下忍になるための養成所じゃ。今更面白くもなんともないと思うが…」 「ん〜でもここに居るよりは楽しめそうじゃん?それに里の人手不足解消する為なんだから協力してよ」 「人手不足解消?」 「今年から連続して旧家の子供達が入学するだろ?その中からタマゴ見付けて育てる。 なっ、人手不足解消できるだろ?」 「う…うむ…」 「それにこの年の子供が学校にも行ってないなんておかしいだろ?」 「ハァ…入学は許可する。が、とにかく騒ぎは起こすんじゃないぞ?」 「は〜い(≧∇≦)ノそれと、オレにボロくていいから家頂戴☆」 「一人暮らしをする気か?!危険すぎる!!」 「大丈夫だって、オレ強いしぃ(*´∇`*)」 「強くてもダメじゃ!」 「認めてくれないとストライキするよ?」 「…儂に拒否権はないか…死の森に古い家がある、自由に使ってよいぞ」 「え〜街から遠いじゃん。街中でいいよ。あ〜でもそれも欲しい」 「儂が何のために…(嘆息)わかった、用意しよう。死の森の家も勝手に使うがよい」 「ありがと☆それとオレ、アカデミーでは物っ凄い馬鹿な振りするからよろしく〜」
こうしてナルトはアカデミーに通うことになりましたとさ。
「あぁ…先が思いやられるわぃ…」
三代目火影の悩みは着々と増加している。
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