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あの日から悟空の様子がおかしい… 反対に三蔵はいつも通り…寧ろ機嫌が良過ぎて気持ち悪いくらいだ(悟浄)。
* 告白 *
今日はお客が少ないらしく、珍しく一人部屋が四部屋取れた。 残念そうな二人(三蔵&悟浄)を除いて、悟空がなんだかホッとした様に見えたのは気のせいだろうか。
気のせいではなかったのはその後すぐに判った。
「なぁ八戒、ちょっといい??」
ひょっこり扉から顔を覗かせて尋ねる悟空を部屋に招き入れる。
「どうしたんですか?」 「なぁ八戒!男が男を好きって絶対変だよなぁ?!」 「変じゃありませんよ(きっぱり)」 「え゙…(汗)でもさぁ、ああいうことは普通は女とするもんだろ?」 「ああいうこと??」 「えと…///あの口と口をチューッてするやつ」 「あぁキスですか。で、誰としたんですか?」 「えっ…あっ…え〜と///」 「まぁ言わなくても判ってますけどね…」 「八戒?」 「キスするの嫌でした?」
フルフルと一生懸命頭を振る姿が全てを物語っているというのに…
「だったらいいじゃないですか」 「でも…」 「だって、悟空もその人のことが好きなんでしょ?」 「好き…なのかなぁ?///」 「別に変とか変じゃないとか、男とか女とかどうだっていいじゃないですか!」 「い…いや、よくない気が…てか、なんで八戒そんなに力はいってるんだ…」 「要は気持ちです。好きになってしまったものは仕方ないでしょ?」 「うん…そうだよな…好きなんだからしょうがないよな」
暫く考え込んだ後、悟空は何かを決意したように顔を上げる。
「八戒ありがと。オレ行ってくる!」 「あぁ、悟空」 「何?」 「くれぐれも気を付けるんですよ」 「?…なんかよくわかんないけど、わかった。サンキュな☆」
辿り着いた想い人の部屋の前。 悟空はゆっくりと呼吸を整え、扉をたたく。
「三蔵、入っていい?」 「なんだ」
悟空は入口付近に立ったまま、三蔵に近づく気配がない。 部屋の中は月明かりだけで、悟空の表情は全く読み取れず、苛立った三蔵は悟空を呼ぶ。
「悟空、こっちに来い」 「…」 「(怒)来ないならこっちから行く!」 「ダメ、来ないで!!」 「来ないでだぁ?!(怒MAX)」
怒ってドスドス近付こうとする三蔵を制止するように悟空は叫んだ。
「オレ、三蔵の事が好きだ!!」
三蔵は一瞬立ち止まる、がすぐに足早に悟空に近づく。 悟空は耳まで真っ赤に染めて俯いていた。
「来ないでって言ったのに…オレ絶対変な顔してる…///」
その姿が可愛くて、三蔵は思わず悟空を抱き寄せた。 悟空の手がおずおずと背中に回るのを感じて、更に力を入れて抱き締める。
「さんぞ…///」
幸せそうな声音に三蔵は嬉しくなり、悟空…と名を呼びそっと口付ける。 そしてその夜悟空は八戒の「気を付けて」を身をもって理解する事となる。
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「悟空…」 「三蔵…」
三蔵は何度も何度も悟空に口付け、悟空も一生懸命返した。 潤んだ金色の瞳が誘っている様にしか見えず、三蔵は堪らず悟空を押し倒した。 柔らかい子供の様な肌に触れると、悟空の身体がピクッと跳ねる。 甘い唇を貪りながら、服を脱がそうと掛けた手は悟空に止められる。
「三蔵?!」 「悟空…もう耐えられん……いいか?」 「ダメ」 「え゙…」 「すぐにさせちゃダメだって、八戒が言ってた」 「……………………………八戒殺す…」
八戒に対して芽生えた殺意は当分消えそうにない…
「そう簡単にラブラブになられちゃおもしろくないですから☆」
八戒最強!!
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