Erotic
Training // 00*The Begining
「ボンゴレ、あんたなかなかキレイな顔してるねぇ」 「どういう…意味ですか」 「ふん…どうせ、あの守護者とかいう奴らにも御奉仕してんだろ? でなけりゃ、あんたみたいな軟弱そうなボスに付き従う訳がねぇ。 俺にもその御奉仕してくれよ」 「…ちょ…やめ…やめろ!!」
BANG!BANG!!
「?!……ツナっ!……な…」
ここはイタリア。 マフィアが影で世を操る闇を持つ国。 その国最大のマフィア<ボンゴレファミリー>のボスは まだまだ新米の若い青年だった。 9代目がその椅子を退いてから数ヶ月… 未だ優しさの抜けないその青年はボンゴレが禁ずる麻薬を 密売した組織に対し、壊滅ではなく…話し合いで解決する というなんとも甘っちょろい決断を下した。 が、部下数人を引き連れやってきた結果がこれだ… 銃声を聞きつけたボンゴレ専属ヒットマン兼ボスの家庭教師が 扉をぶち破り侵入を果たした先には、 二発の弾丸により的確に心臓を打ち抜かれた男の死体があった。
「オイッ、ツナ!!」 「あ…リボ…ン…オレ…こんな筈じゃ…急にこいつが…」
何をされそうになったのかは、その肌蹴た着衣、乱れた呼吸から 想像がついた。 半放心状態のツナの着衣を整えている黒い刀を持つ長身の男も それに気が付いたらしく、苦い表情をしているように見えた。
「まぁ、話が決裂すればこうなる予定だったんだし… それに元々俺たちは壊滅させるつもりだったんだから、 結果オーライじゃねぇの?」 「…いいわけがあるか。ボスが言葉を違えてどうする。 よく周りを見ろ。うすうすこの状況に気付いてる奴もいる… これじゃ、ボスとしての威厳も信用も何もねぇ…」 「……ごめん」 「謝るんじゃねぇ、このダメツナが。いいか?これは交渉を行ったが 話が決裂した為、お前自ら敵のボスを殺ったんだ。そうだな?」 「……」 「それで間違いねぇな?」 「う…うん…」 「そういうことだ。てめぇらもわかったらちゃっちゃと他の雑魚どもを 殺ってこい!」 『は、はい!!』
ツナの様子を不審そうに見ていた部下たちはリボーンの怒声に 促され部屋の外へ一目散に散っていった。 相変わらずツナは俯き唇を噛み締めている。 やっぱり自分には向いてない…などと下らない事を考えているに 違いない。 それが無性に腹が立った。 自分の生徒がこんなレベルだと己の評価まで落ちかねない… リボーンはツナの襟首をグイと掴み上げる。 ウッとツナから声が上がるがそんなこと構わず締め上げた。
「おい、ボウズ何やってんだ!」 「うるせぇぞ、山本。 こいつはまだ自分の立場ってのがわかってねぇんだ。 オイ、ツナ。てめぇはボスなんだぞ?いいか、ツナ… てめぇに何かあればボンゴレの…仲間たちの命はねぇ。 わかったらしゃんとしやがれ!」 「……」
ツナはキュッと唇を結ぶ。 次の瞬間、俯いていたその顔からは一切の迷いが消えていた。 常にツナが必要とする的確なアドバイスを与えるリボーン… 常にリボーンの言葉に応えるツナ… 付き合いの長さから以上の、二人の絆の深さがそこにはある。
「行こう」 『了解、ボス』
その後、少人数ではあったが一人の死者を出す事もなく 組織壊滅を成し遂げた。 そして… ボンゴレ本部に帰還後、リボーンによって一室に6人の守護者が 集められる。
「十代目、お疲れ様でした。俺もお供できなくて残念です…」 「十代目、お帰りなさい。怪我はないですか」 「うん…獄寺くんに、ランボもありがとう。大丈夫だよ」 「なんせ、俺がいたからな」 「ワオ!どの口がそんなこと言うの?まだ僕にも勝てないくせに」 「へぇ…なんならここでやりますか、雲雀先輩?」 「おっ!決闘か?!俺も混ぜろ!!」 「ちょ…雲雀さんも山本もやめろよ。 お兄さんも仲間に入ろうとしないで下さいよ!!」 「きゃ…す、すいません。お風呂に入ってて…遅くなってしまって」 「気にしなくていいよ。皆もさっき揃ったばっかりだから。 で、リボーンの話って何?」 「全員揃ったか…さて、ツナ。俺は今回の件でほとほとてめぇに 対する愛想が尽きた。俺はもう当分てめぇの家庭教師はやめる」 『え?!』 「そこでお前ら守護者を集めたのは他でもねぇ。 この甘ったれたボスに今日みてぇなふざけた事にならねぇように 男に対する耐性をつけてやれ」 「男に対する耐性って…そもそも今日何があったんですか?」 「こいつは…」 「ちょっ…リボーン!」 「知らなきゃ何もデキねぇだろ。お前らのボスは今日敵のボスに ヤられそうになった挙句、恐怖のあまり自分の公言無視して 相手を撃ち殺したんだよ」 「…ヤられ…って…殺されそうになるとかじゃなくて…ですか…?」
一気にシンとなる空気と、ショックに顔を曇らせる面々の表情を 見まいと俯くと、ツナは苦しそうに口を歪める。
「……そうだよ。オレは上に圧し掛かってきたあの男が怖くて 夢中で…銃であの男を撃ち殺したんだ…」 「そんな…でもそれってボスは悪くないんじゃ…なんで…」 「ボスだからだ。こいつは曲がりなりにもボンゴレのボスだ。 ツナの言葉一つ一つでボンゴレは動く。 つまりこいつが俺たちの法律であり、命の柱だ。 そんな人間がたかだかそんなことぐらいで 組織を危機の淵に立たせるなんざあっちゃならねぇ」 『……』 「わかったら、一日交代でこいつを抱け。嫌がっても構うな。 無理矢理抱け。お前らの意思なんざファミリーの為に捨てろ。 別に他に男に慣れさせる方法があればそれでもいいが… とにかく手段は問わねぇ。今日みてぇなことが二度と起きなければ それでいい。わかったな?」 「……わかりました」 獄ツナ編へ →
「わかった…」 山ツナ編へ →
「俺に任せろ!」 了ツナ?編へ →
「俺に殺らせろ」 番外編@ザンツナ編へ →
「しょうがないね」 ヒバツナ編へ →
「えっ?俺も?!」 ランツナ編へ →
「おもしろそうだな♪」 番外編Aシャマツナ編へ →
「私…ボスの為に頑張ります!」 クロツナ?編へ →
※各編とも性的表現が含まれます。 NEXT → |