「八割だな」

「何が?」

「ウソが」

「………」

 

 

 

 

* 娯楽おまけ - OMAKE -

 

 

 

 

「ウソじゃないよホントだよ!」

「…大体…鎮守の社壊したのは父さんだろ?母さんのとこに早く行く為に近道して、ぶつかって…

その上御神体蹴り飛ばして…そりゃぁ、跡形もなく消えるだろうよ…」

「な。Σ(; ̄□ ̄A なんでそんなこと知ってるのさ!!」

「・・・簡単に認めちゃったよ、この人…( ̄Д ̄;;)」

「誰に聞いたの?そんなこと!僕以外知らないはずなのに!!」

「凱亜に全部聞いたし」

「あ゙…しまったぁぁああぁぁぁぁっぁあ!!Σ」

「はぁ…ま、凱亜がキレたのはそれが原因じゃねぇし、いいんじゃねぇの?」

「え?!そうなの??」

「知らなかったのかよ?」

「だって僕死神に飲み込まれちゃったし☆」

 

キャピッて言う事じゃない。

 

「で、なんでなんで〜なんで凱亜プチっていっちゃったの?」

「忘れた」

「そんなわけないでしょ!ナルくん、パパにうそつくんじゃありません!!」

「大衆にうそついてる火影よりはマシだと思うんだけど?」

「ナルくんっっ!いつからそんな子になっちゃったの!パパ許さないからね!!」

 

と、ナルトがクスクスと笑い始める。

不思議そうに首を傾げる父親により笑みを強くすると囁く。

 

「やっといつもの父さんに戻ったな」

「え?……」

「ずっと映画見てる間辛そうな顔してさ、見てるこっちが辛くなる」

「ナルくん…」

「オレ、結構幸せ…だと思う」

「え?」

「友達居るし、凱亜もいる。それにさ、じいちゃんや先生たちやそれに…

父さんもいてくれるじゃん(o^∇^o)」

「ナルくん…パパも幸せだよ、ナルくんと一緒に世界中を駆け巡る事が出来て…

ただ問題が一つあるんだよねぇ〜」

「?」

「ナルくんを狙うが多すぎる!害虫駆除しなきゃいけないのは男の子も女の子も一緒だね…

大変大変…さぁ、今日も頑張って駆除しないとね!!」

「ちょっと待て」

 

張り切って出て行こうとする注連縄の襟首を捕まえる。

なぁに?と大人らしからぬ顔で尋ねる男の前に真黒な異次元ホールが出来ていく。

 

「ちょ…ナルくん?!Σ(; ̄д ̄) 何してんの…?!」

「最近くだらねぇ任務が多いんだよな…その大半が罠に引っ掛かった里人の救出なわけだ」

「ふ、ふ〜ん…(;゜∇゜)」

「で、どれだけ仕掛けた?」

「なんのことかなぁ〜?♪〜( ̄ε ̄;) 」

「あっそ…じゃ、異次元で反省しろ…」

「え゙…ナルくん…?!僕はナルくんの為にぃぃいぃぃぃぃぃぃぃいいい……・・・・・・・フェードアウト」

「ったく…早く帰って来いよ、バカおやじ」

 

自分で放り込んでおきながらも、ちょっぴり優しいナルくんでした。