「みんな何に変装するかはわかったな〜」

『は〜い(|||_|||)ドヨ〜ン』

「……ってことで、道具は此処にあるから頑張ってね」

「ナルト〜〜俺手伝おうかvv着物着るの大変だし、着方わからないでしょ??」

『それが狙いか…』

「サスケくんvv着物一人で着るの大変でしょ?私もどうやって着たらいいかわからないし

お互い協力しましょ?(今日は私の勝ちね、いの!)」

 

勝ち誇った表情でサクラはいのを振り返った。

と…

 

「ナ〜ル〜トvvvvvvvvvvvvv一緒にやりましょ☆ね〜いいでしょ?」

「お前の相手はシカマルだろ?」

「いいのよ、あんなバカシカ放っておけば!ナルト着るの大変でしょ?

いろいろ手伝ってあげるvv(ナルトに触りまくれるチャンスよ!!)」

「えっ…いの?!アンタ…」

 

当のいのはと言えば、サスケをサクラと取り合うどころか、

まるでそんなこと最初からなかったかの様にナルトの首に巻きついていた。

ナルトも特に驚く素振りもなく、いつものことのように対応しているし…

訳がわからない空間にサクラだけでなく他の者たちもあっけらかんとしていた。

そんな中、果敢にも動いたのは面倒臭がりなシカマルで…

 

「いい加減にしろ、いの。っつーかナルトから離れろ」

「なんでアンタにそんなこと言われなきゃいけないのよ!」

「まぁまぁ…ヒナタも入れて四人でやればいいだろ?

皆で協力するってばよ!!な?(オレに逆らう気?)」

「わかったわよ…(どちらにしろナルトには触れるからいいかvv)」

 

 

 

 

ACT2//Thanks30,000Hits!!

 

 

 

 

それから数十分後…

 

『綺麗…』

『マジかよ…』

 

皆が変装し終わった中、一際注目を浴びたのはやっぱりナルトで…

まぁ、花魁自体とてつもなく目立つのだけれど…問題はその美しさで。

変装という事でバカなナルトを装う事などせず素のままで、

更に白塗りでおヒゲも見えず、透き通った肌がその美しさを際立てている。

 

「ホントにナルト?」

 

恐る恐る尋ねるサクラにニコリと微笑めば、皆が一様に頬を染めるほど美しかった。

赤く染められ横兵庫に結われた髪には金銀珠玉をあしらった髪飾りが揺れ、

長く垂れた前帯は橙地に藍と紅の蝶が舞っていた。

内掛けは黒地に金龍、下半身が桜と紅葉を細かく散らした豪華なもので、

花魁の仕来り通り、袖だけ通し肩には掛けていない為、その色っぽさは半端ではない…

 

「今回は吉原流にしてみましたvv綺麗でしょ〜ホントは誰にも見せたくないんだけどね〜」

 

ナルトは元がいいもんねぇvvと上機嫌ないのの言葉に皆うんうんと頷くしか出来なかった。

謀った当の本人であるカカシなど、あまりに驚きすぎて固まってしまっている。

フラリと花の甘い香りに惹き付けられる虫の様にナルトの側に辿り付くと、

シカマルは徐にその唇に口付けた。

 

「ンッ…シカ…」

「しゃべんな…」

 

黒い髪を高い位置で二つに結い、どこぞの国の学生の設定だろうか…

ピラピラのチェックのスカートに白いハイソックスが眩しい…そんな見た目女子高校生が

花魁に口付けているという異常な光景に皆はただ唖然と見つめるしか出来なかった。

と、そのシカマルの首にいのは勢いよく縄を絡め、一息に引っ張った。

 

「何しやがるっ…ケホッケホッ…」

「それはこっちの台詞よ!私のナルトに何すんのよ!!」

「私のって…いの、お前…」

「ナルトは黙ってて!」

「え…」

 

戸惑うナルトを庇うように立ち上がると、シカマルはいのをキッと睨みつける。

 

「ナルトは俺んだ!!」

「シカ…」

「いつからアンタのになったのよ!」

「ずっと前からナルトは俺のものだ!」

「だからいつからよ!」

「だーかーらーずっと前からだっつってんだろ!」

「おい、お前ら何やってんだ…」

「ナルトは誰の物でもないでしょ?(寧ろ俺の物vv)」

「その前に物じゃないんだから…大体山中さん、サスケくんはどうしたのよ?」

『先生たちは黙っててください!』

『は…はい…』

 

漸く復活した教師陣もシカマルといのの気迫で敢え無く撃沈した。

 

「もう頭にきた!表に出なさい!!」

「バ〜カ、もう表に出てるじゃねぇかっ!」

「な……///…シカマル殺す」

「ふん…てめぇに俺が倒せるのかよ」

「アンタなんかちょちょいのちょいよ!!」

「へぇ〜そりゃおもしれぇ」

「お前ら止めろ!!」

 

ナルトの言葉は二人には届かなかった。

いのがシークレットブーツを投げ捨て、髪の中から縄を取り出すのが先か、

シカマルが髪を解き、鉄扇を構えるのが先か…

皆が驚きに目を開く中、更に驚くことが起こった。

シカマルといのが今正に衝突しようというところ、思わぬ人物が二人を止めた。

しかも二人の攻撃などものともせず、涼しげな顔で…

あの重い衣装を身に着けているにも拘らず、上忍ですら目で追うことが出来なかった。

 

『ナルト?!』

 

いのの放った縄を手刀で弾き、シカマルの鉄扇を黒い刀で止めているその人物は

紛れもなくあのドベでバカなナルトだった。

驚く周囲に目もくれず、ナルトはいのとシカマルを睨みつける。

 

「いい加減にしろ。自分たちのした事がわかっているのか?」

『……だって!』

「お前らがここで本気で戦ったらどうなるかわからないわけじゃないだろ?」

『…ゴメン…なさい』

「わかればいい」

 

さて、とナルトは自分たちに注目している下忍たちに顔を向けた。

その顔には美しい笑みが張り付いていて、それでさっきのことなどどうでもよく

なりそうになり、一斉に首を振ると口々に訊ねた。

 

「どういうこと?」

「ウスラトンカチ…お前ら一体…」

 

ピンク色の髪を高く結い上げ、凛々しい身形をしたサクラはどちらかといえば、

興奮している感じで、化粧途中だったのか中途半端に紅を塗ったサスケは悔しげだった。

 

「お前たちは何が知りたい?」

 

ナルトの口から紡がれた言葉は予想外の言葉で…

 

「何って言われてもなぁ〜?」

「ワウン?」

「俺はお前が何者かなどどうでもいい……」

「うん…そうだね…ナルトくんたちが私たちとちゃんと友達でいてくれるならそれでいい」

 

バカを強調したかったのか頬に赤いグルグルを書き、髪をところどころ小さく結ったキバ、

サリーにサングラスという明らかに怪し過ぎるシノ、桃屋と書かれた上着が意外に

よく似合っているヒナタは互いに頷きあっていた。

 

「そうか…そうだな。ありがとう(^-^)オレたちはずっと友達だ」

「さっき、シカマルが使ってたあの赤い鉄扇…一回だけ見たことがある」

 

ナルトたちに向かって歩いてくるカカシに目をやる。

 

「あれは朱寂の鉄扇だ…」

「そうだな」

「否定しないの、ナルト?」

 

ナルトの顎に手を掛けるその顔はいつものだらしない顔ではなくて、真剣そのもの。

と、シカマルが素早くカカシの手を跳ね除けた。

 

「ナルトに触るな!」

「そう、俺が聞きたいのはそれ!!」

『はっ?!(-。−;)』

「シカマルが朱寂だとかはどうでもいいの!ナルトはホントにシカマルのものなの?」

「あーーーーー私もそれ知りたいわ!!アンタの事はわからないことだらけなんだもん!

白状しなさい!!」

「白状するも何も…オレはこいつと組むようになってからずっとコイツのものだよ」

『そんなぁ……』

「朱寂と組むって…うずまき、お前もしかして白狐か?」

「ご名答」

「すごいじゃないvvうずまき〜アンタもうちょっと大きくなったら私の旦那さんにならない?」

「紅先生…めんどくせえが、ナルトは俺のです!」

「あら?そんなの何年後かには捨てられてるかもしれないじゃない?」

「そうだな…ウスラトンカチ…俺を鍛えてくれ!シカマルなんかより絶対俺のほうがいいぞ」

「あ〜ずるいぞ、サスケ!抜け駆けすんじゃねぇよ!!」

「ワンワン!!」

「俺も立候補しようか…」

「あーーーーじゃぁ、俺もvvナルト、絶対俺の方が上手だよ〜?俺の方が経験豊富だしv」

『カカシ、殺す…』

 

結局今回の実習はこの勢いで日が暮れてしまい、後日再度行われる事になりました。

ちなみにチョウジはどこにいったかというと…

少女の銅像という事でお腹を引き締める為にトレーニングしていました。

こんな少しの時間で締まるとは思えませんが…丁度よくトレーニング道具が置いてあったそうで。

 

 

 

 

参万打御礼フリー小説第一弾。

朱飛サマからリクエスト頂きました下忍’s女装/男装話(シカナル前提) 後編でございます!!

なんかなぁ〜前編で力尽きた感じが…

無理矢理な感じがしたら申し訳ないです。

絵が描ければなぁ〜この私の頭の中にある想像力の賜物たちをお見せしたいです…

女装/男装ネタは絵でやると面白いですね〜小説は難しいっす(言い訳)

 

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フリー期間:〜肆万打御礼小説まで

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本当に参万HITS有難う御座いました!!

今後ともARKISH ns+を何卒宜しくお願い致します<(_ _)>