注:『1ヶ月。』とリンクしています。まだご覧になってない方は此方から読まれた方が良いかもしれません…

 

 

「どうされたんですか?四代目」

「まさか、あの時からもう一度やり直すチャンスが来るなんて考えてもみなかったから…なんかね…」

 

目の前の赤ン坊に手を伸ばすでもなく、四代目はただただジッと見つめていた。

今目の前にある喜びを噛み締めるように…

 

 

 

 

十五年前…

 

「器はこれでよろしいですね?」

「うん」

「四代目?」

「うん」

「……」

「うん」

「四代目っ!聞いているんですか?!」

「うん」

「……(ノ_-;)ハア…」

 

只今九尾襲来中につき会議の真っ最中…

、里を率いる四代目火影はもうすぐ生まれるであろう自分の子供のことで

頭がいっぱいで、そんなことに構っている余裕なんて一切存在していなかった(オイッ)

 

 

 

 

//Mistake//No.46100

 

 

 

 

「四代目!!」

 

と、一人の暗部が血相を変えて会議室に飛び込んできた。

その様子に四代目の顔に浮かぶ不安の色がその濃さを増した。

 

「どうしたの?!まさか赤ん坊に何かあったんじゃ…」

「ヽ(=´▽`=)ノ安心してください!赤ちゃんは無事に産まれました!!元気な男の子ですよ!」

「ホントっ?!ちょっと見てくるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

「ちょっ…四代目!!」

「この里の一大事にあの人は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

息が切れるほど猛スピードで子供の待つ部屋へ到着した四代目は、

母親の腕に抱かれる金色の塊に動きを止めた。

 

「アナタ…」

「僕らの…子供?」

「そうよ(^-^)見て?アナタにそっくり」

「そう?」

 

そっと赤ん坊の顔を覗き見る。

スヤスヤ眠る子供はまだ目が開かないらしい。

 

「可愛いね」

「そうね。ね、抱いてみたら?」

「なんか、怖い…泣いちゃったらどうしよぅ…」

「大丈夫よ」

 

くすくす笑いながら、赤ん坊を四代目の手に渡す。

大事なものを抱くようにドキドキしながら受け取る。

と、赤ん坊が笑った気がした。

 

「今、笑った…」

 

笑うわけはないと思いながらも、そうね、と応える母親にニッコリと微笑む。

 

「ナルト」

「?」

「この子の名前、ナルトにしよう!」

「ナルト…?(゜Д゜)」

「なんか、ホッペにくるくる〜ってナルトみたいな渦巻き書きたいから」

「………アナタっ(-_-メ)」

「ね、ナルト!いい名前だと思うでしょ?思うよね?」←半ば強制。

「ん〜そうね…ま、なんだか呼びやすいし…いいんじゃない?」

 

ここに常識ある誰かがいたら、きっと阻止した筈だ。

否…イルカだのイワシだの変てこな名前をつける里だから誰も何も言わないかもな…

とりあえず、名前はナルトに決定したらしい(カナリ適当)。

と、息子の命名にはしゃぐ四代目の元に五人の暗部が降り立つ。

 

「四代目、そろそろ…」

「え〜〜〜〜」

「え〜〜じゃありません!!早くしないと里が潰れますっっ!」

「だってぇ…ナルくんともっと一緒に居る〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

『早く出撃してくださいっっ!!』

「ぶぅ…!…よーーーーしっ!!ナルくん、一緒に出撃〜〜〜〜〜♪」

『よ、四代目ーーーーーーーっ!?お待ち下さいっっ!!』

「ちょ……アナタ?!Σ(; ̄□ ̄ )」

 

時既に遅し…

勢い良く四代目は生まれたばかりの赤ん坊を抱いて対九尾戦へ向かった。

 

 

 

 

 

 

「ナルくんとパパのミラクルパワーで九尾をやっつけるぞぉ!」

 

ナルくん、キュッと手を握り締める。

 

「え゙…」←注:凱亜たんです。

「あっ…しまつたぁぁあぁぁぁぁ!!」

『どうしたんです、四代目っ!!』

「ナルくんに一生懸命で器持ってくるの忘れちゃったぁ…テヘ」

『テヘじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!』

「……四代目…アンタって人は」

「ねぇねぇ?」

「なんですか?」

「つかぬ事を聞くんだけど〜人柱力って強い?」

「ええ…そりゃぁ、あの尾獣の巨大な力を小さな人間が使うんですから…」

「そっかぁ(*´∇`*)」

「ちょっと待ってください…」

「何?」

「なんだか嫌な予感がするんですが…もしかして…」

「やだなぁ〜嫌な予感だなんて♪さ〜ナルくん、二人で頑張って世界制服しよーねvv」

『は?!Σ(|||▽||| )』

 

ナルくんはきゃらきゃらと笑っている。

 

 

 

 

 

 

 

数時間後…見事九尾はナルくんのお腹に封印されました。

そして衝撃の事実が四代目を襲うっ!

 

「って…うそ…何この死神Σ(; ̄□ ̄)もしかして僕死んじゃうのっ?!」

『知らなかったんですかっ?!』

「キミたち知ってて僕にこの術を使わせたんだね…さては、可愛いナルくんを狙って…」

『いやいやいや…( ̄Д ̄;;)』

「呪ってやるぅ…絶対蘇って復讐するからね!!」

『Σ(=∇=ノノヒィッッー!!』

「っていうか、ナルくん一緒に行こう☆」

 

バカ父の所為でナルくん一緒に死神の腹逝き一歩手前…

 

「まてーいっ!!」

『三代目!!いいところに( ┰_┰) 助かった…』

「お前はそれで良いかも知れぬが、この子はまだこの世に産まれて間もないのだぞ?

お前はこの子の未来を奪うつもりか?」

「だってぇ…一人でこんな気色悪い死神のお腹の中なんてイヤだもん」

『イヤだもんって…アンタ(-_-;)』

「いい加減にしなさい!それでもアナタこの子の父親なの?」

『奥方様!?』

「私が一緒に行ってあげるから、ね?」

「……わかったよ。三代目、それにキミたち…ナルくんに何かあったら…」

 

ゴクリ…

 

「化けて出るからね…(ΦωΦ)ふふふ・・・・」

『……・・・(゜_゜i)タラー・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至る。

 

「そういえば、奥方様はどうされているのですか?」

「ん〜なんかあっちの生活が気に入っちゃって、今はあっちでバリバリ働いてるよ?」

「働いてる…?」

「最近、いろいろ質の悪い魂飲み込みすぎて、死神さんがお腹壊しちゃってね…」

『死神がお腹壊すって…』

「んで、もともとお医者さんだったのもあって、頑張って治療に励んでるの」

「……へ、へぇ…そうなんですかぁ…アハハハァヽ( T-T)ノ」

「あ〜でもナルくんのことはとっても心配してたなぁ〜そうだ!」

『?』

「キミたちと三代目にお礼しないとねvv」

『へっ…』

「ナルくんをこんなに辛い目に遭わせてくれてありがとうvv」

「あっ、俺用事できたから帰ります!」

「俺も、母が急に病気になったような気がするので帰ります!!」

「私もこれからちょっと山へ芝刈りに行かなくてはいけませんので、失礼しますっ」

「俺はえ〜っと、え〜っと………いろいろあるんで帰ります!」

「花火師の血が騒ぐので、ナルトの祝い花火を作りに帰りますっっ」

「(ΦωΦ)ふふふ・・・・帰さないよ?フフフ」

 

 

ぎぃゃあぁぁぁぁぁああぁ!!

 

 

「お、おう……ナルト、ホントに…か、可愛いのぉ…( ̄Д ̄;;)」

「三代目?」

 

 

ビックゥ(o;TωT)o"

 

 

「ふふふふふふふうふふふふふふふふふふ…」

「だ、誰かっ…グハッ…」

 

 

 

『俺ら(私たち)その場に居なくて良かったな(ね)…』

 

子供たちは後ろのことから目を逸らし、可愛らしいナルトに集中する事にした。

現実逃避レベル 2.5UP。

 

 

 

 

 

うう…なんか消化不良……

四代目+暗部の筈なんですが、良く考えたら現五隊長たちってこの時はまだペーペーだし…

とりあえず名前は出てないけど、そこらかしこに紛れてると思って下さい(汗)

連載中の『一ヶ月。』の流れから話を持ってきてみました。

っていうか、お母さん捏造してしまった…( ̄Д ̄;;)

リクエストに応えられていますでしょうか?

カナリ不安ですょ…

46100Hitsホントにありがとうございましたm(_ _"m)

From ARKY_______________