「ナ〜ルト〜俺と修行しよ?」 「ダメ。アンタはサスケと一ヶ月修行」 「なにそれ…それって決定事項なわけぇ?!」 「勿論。それにオレ修行なんて必要ないし… 修行が必要なのは寧ろお前だろ?なんなら特訓してやろうか??」 「狽ヲ゛…遠慮しておきます…」 「分かればよろしい。んでさぁ、なんか適度に優秀な忍紹介してくんない?」 「えぇ〜だってナルト修行しないんじゃないの?」 「いや…一ヶ月も暇だし、どうせなら暗部候補のスカウトに回ろうかなぁと思って」 「暗部候補?じゃ、俺しかいないっしょ!!」 「お前はいらん」 「なんでぇ〜(T_T)」 「遅刻するし、面割れすぎだし、担当上忍だし… それにオレは育ち終えた忍じゃなくて伸びそうな卵が欲しいの!」 「グスッ…育ち終えたって…俺だってまだ伸びるもん…ヒック…」 「…あ〜悪い悪い(適当) で、誰かいない?」 「…居ると言えば居るけど…(この際だからう〜んと嫌な奴紹介して、やっぱりカカシしがイイ☆って言わせてやる!!)」
閑 * 恵比須 - EBISU -
カカシが連れてきた嫌な奴…もとい優秀な忍はナルトがよく知る人間だった。
『…あ…』 「ムッツリスケベじゃん…」 「ナルトくんではないですかvv」 「ナルト、エビス先生と知り合いなの?!っていうか、エビス先生がムッツリスケベ??」 「ちょっとした腐れ縁でしてぇ(相変わらずカワユイなぁ…///)」
エビスは木の葉丸の専属教師であり、 以前くらったハーレムの術によってナルトの可愛さにやられてしまった(ナルト曰く洗脳した)男である。
「腐れ縁…ゴゴゴゴゴ…ナルトに一体なにをしたんですか…」 「な…何もしてませんよ…(怖ッ)」 「何もしてないなら、なんでムッツリスケベなんです?…(冷気)」 「ヒィィィ…それは言えません!!(あんな恥ずかしい事…)」 「言えない〜?(殺気)」
バキッ!
「?!…なる…」
鬼のような形相でエビスに迫るカカシを一撃でノックアウトし、ナルトはニッコリ微笑んだ。
「だからただの腐れ縁だって言ってるってばvvね、先生」 「ハ…ハイ…(助かったぁ…っていうかナルトくん一撃?!)」 「それより修行しようってば、エビス先生(*´∇`*)」 「///そうですね〜vv(まいっかぁ〜ナルトくん可愛いしぃ)」
ナルトはカカシを放置して、エビスとさっさと立ち去っていった…
「…うぅ・・・酷いよ…ナルトぉ( ┰_┰)」
「では基礎からやりましょうか。聞くところによるとキミは第七班の中で一番基礎が出来ていない様ですし」 「何やるってば?(だぁぁぁぁ…めんどくせぇなぁ〜)」 「水面歩行です」 「水面歩行だってば?(げぇ…マジで基礎中の基礎だよ…あ〜あ〜なんか逃げる方法は…)」 熱い温泉に何度も落ちながらナルトは考えていた… そしてふと微弱ながら流れてくる気配に気付き、ニヤリと口元に笑みを浮かべた。
「あっ!!(いい物はっけ〜ん(=´▽`=))」 「ムッ…ハレンチは許しませ〜ん!!」
案の定、ハレンチ嫌いのムッツリスケベ、もといエビスは張り切って向かっていった。 エビス先生のお手並み拝見とばかりに、ナルトはウキウキ気分で眺めていた。 が、伊達に三忍と呼ばれるだけはあるらしい… カエルに跳ね飛ばされエビスは見事に一発失神した。
「やっぱり弱っちぃ…こんなんに木の葉丸任せてたって永遠に強くならねぇ気がする…」 「そうじゃのぉ…」 「お〜久しぶり、エロ仙人(*´∇`*)」 「ほんに久しぶりじゃのぉ(^ー^)元気だったかのぉ、ナルト」
エロ仙人こと自来也は優しくナルトの頭を撫でながら、ニッコリと微笑んだ。
「さてと…これどうしようか?」 「どうしたものかのぉ?」 「とりあえず…『修行だな(じゃのぉ)』
「あれ…ここは一体」 「おお、起きたかのぉ」 「あなたは自来也様…」 「ん?起きたの??」 「な…ナルトくん?!」 「なに?」 「その格好は…なんてマーヴェラスな!!」 「…さすが木ノ葉丸の先生だな…反応が同じだ…( ̄Д ̄;;)」 「ああ、そうでした…まさかナルトくんが暗部だったとは… これで以前木ノ葉丸様が仰っていた意味が理解出来ましたよ… それにしてもここは…木ノ葉の里の様ですが、なんだか様子が…」 「ここは裏木葉。暗部の訓練の為にオレが作った、まぁ里のコピーみたいなもの?」 「裏木葉…ですか……しかし何故私を此処に?」 「勿論修行の為だってば(*´∇`*)」 「ナルトくんの?」 「暗部のナルトにそれは必要ないのぉ」 「では一体誰の…?!もしかして…私ですか?!」 『当たり(じゃ)』 「一ヶ月、暗部と一緒に思う存分修行していくんじゃのぉ…」 「そんなぁぁぁぁ」
裏木葉に響き渡ったエビスの叫びに、その場に居た暗部たちは大きな溜息を吐いた。
--総隊長に捕まったら最後、もう逃げられん…誰だか知らんが成仏してくれ…
「にしてもエビス先生がこんなにいい人だったなんて知らなかったってば〜」 「それほどでも…///」 「これなら実力アップさえすれば木ノ葉丸を安心して任せられる、うん」 「///…ナルトくん、以前はその…」 「そんな昔の事はいいって(*´∇`*)もう終わった事だし、今の先生は違うから」 「ナルトくん…///」
今、一日の修行を終えたナルトとエビスは死の森にある巨大露天風呂に浸かっている。 どうやらエビスの修行一日目は無事終了したようである… 元々エビスは基礎がしっかりしている為、他の忍に比べて飲み込みも早い。 伊達にエリート教師と言われている訳ではなさそうだ。
「それにしてもナルトくんがあの白狐だったとは…でも、そんな簡単にバラしちゃっていいんですか?」 「だって一ヶ月もドベの振りして修行なんてめんどくせぇもん」 「確かにそうですけど…里の最高機密なんですよね?」 「いや〜最近どうでもいいかなぁって…(オイッ)もしオレに立ち向かってくるなら記憶弄ればいいだけだし(*´∇`*) これからは仲間どんどん増やしてった方がいいと思うんだよねぇ」 「…(危うく記憶弄られるところだった…( ̄Д ̄;;))」 「エビス先生?」 「え?…あ…なんですか?」 「んでさぁ、先生は木ノ葉丸のこともあるからまだダメだとして… 他に暗部になれそうな奴探してるんだけど、いい奴知らない?」 「いつの間にそんな話に…(心なしかところどころ気になる箇所があったような…)」 「だ〜か〜ら、エビス先生結構優秀な訳じゃん?カカシみたいに我流じゃなくて、基礎も完璧だし。 そんな先生が推薦するような忍なら、そこそこ使えるんじゃないかなぁと思って」 「う〜ん…そうですねぇ…特別上忍は結構粒揃いですよ?」 「特上かぁ〜特上で一番優秀なの誰?」 「それは多分ハヤテでしょう」 「ハヤテ?」 「月光ハヤテ。一見ひ弱そうに見えますけど、彼はカナリの切れ者ですよ。 あの三日月の舞だっていとも簡単に習得してしまいましたからね」 「へぇ〜四番隊候補だな…よし決まり☆とりあえずそこらへんから貰っていくか…」 「ナルトくんも大変ですね…」 「おう!里の再建はオレにかかってるからな(*´∇`*)エビス先生、また使えそうな奴が居たら教えて☆」 「///も…もちろんです!!(なんとまた可愛いらしいvv)」 「ありがとうってば(*´∇`*)」
此処に来てナルトは悪魔の微笑みの使い方を完全マスターしていた…
「ところで自来也様は一体どちらへ?」 「あそこ」
ナルトの指差す方を見てエビスは唖然とした。
「あれは相変わらずなんですね…(-_-;)」 「うん…十年前から変わらねぇ…」 「いえ、それよりもっと昔から変わってないです…」
自来也の覗きは既に病気だ、と二人は結論付けた。
「暗部の女子も結構いいもんじゃのぉ…( ̄m ̄* )」
その後、ナルトとエビスのタッグによって温泉に沈められたのは言うまでもない。
|