「あっれ〜、おはようございます!ソウタイ…(ビクッ)」 「ん〜何言ってるんだってば?オジサン(*´∇`*)」 「ヒィィィ…すみません!!」
「おぅ!フクタイ…」 「ん?めんどくせぇが、何か言いました?(*´∇`*)」 「い…イエ、ナンデモアリマセン…」
最近街中でよく見られるようになった光景。 暗部たちは隠れ蓑として、一般の里人として暮らしている例が多く、 里のどこかしらで彼らと出くわす事になる。 それは大して問題ではない…問題は… 暗部たちはナルトとシカマルを見かけると、例外なく敬称で呼ぼうとするのだ。 下手に名前など呼べないとでも思っているのか…ならば挨拶などせず、我関せずとしていればいいのに… ナルトとシカマルは別々の場所に居るにも関わらず同時に大きな溜息を吐いた。
『もう一度教育しなおしだな…』
閑 * バラしたいお年頃 - AGE -
「なぁ、シカマル〜なんか総隊長に就任してからさぁ、暗部たちが総隊長って 呼んで困ってんだけど…」 「ああ、わかる。俺も副隊長って呼ばれかける事何度もあって困ってんだよ…」
その会話を聞いていたいのが首を傾げる。
「別に総隊長を総隊長って呼んだって構わないじゃない?」 「それが任務中や裏木葉でならいいけど…」 「奴ら街中で一般人の振りしてるくせに顔見るたびにそう呼びやがる…全くもってめんどくせぇ」 「この前なんて、任務の帰りに自然にオレに話しかけてきた上に総隊長って呼びやがって… サクラたち誤魔化すのマジ大変だったんだぜ?」 「う〜ん…それは微妙ね…」 「そう呼ぶのが癖になっちゃってるから、ちょっと虐めても直らなそうだよねぇ〜」
暢気にお菓子を頬ばりながら、無責任な発言をするチョウジとは反対に、真剣な顔で 何かを考え込むように下を向いてウンウン唸るいのにナルトとシカマルは期待の眼差しを向ける。
「何かいい案があるのか?」 「いっそのこと、みんなにバラしちゃったら?」 『は?!』 「下忍のみんなの話よ。だってそう呼ばれて困るのは下忍たちの前だけでしょ?」 「そりゃ〜そうだけどよ…なぁ、ナルト」 「そうだなぁ〜( ̄ー ̄)バラすっつったって普通のやり方じゃ面白くねぇよな…」 『ハイ?!何でそんな話に…』 「よし!シカマル、競争しようぜ?」 「はぁ?!」 「どっちが先にバレるか。先にバレた方が罰として相手の言う事を一つ聞くってことでさvv」 「…相手の言う事を一つ聞く……ということは、ナルトにあんなことやこんなことを…( ̄m ̄* )ムフフ …乗った!!」 『……シカマル…(目がヤバイって…( ̄Д ̄;;))』 「交渉成立☆(ΦωΦ)ふふふ…こっからはオレとお前は敵同士だ」 「望むところだ(o ̄ー ̄o)」
ナルトとシカマル、二人の優秀な頭脳は如何にして相手を陥れようかと何千通りもの計画を 弾き出す… ルールは一つ…決して自分の口から互いの素性をバラさない事。 それ以外は何でもアリの下らない戦いが今、開始された。
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