「ナルト・・・お願いがあるんじゃが…」

「やだ」

「まだ何もいっておらんではないか…」

「お願いっていうからには、どうせ思いっきりろくでもないことだろ?」

「うぅ…( ┰_┰)」

「で、何だよ?」

「うむ…ナルトよ、<はたけカカシ>という男を知っておるかの?」

「カカシ…最近妙にオレの事を探ってるっていうあの暗部か?」

「そうじゃ」

「そいつかどうした?」

「今晩だけ、そやつと任務に行ってくれんか?」

「ハア?!(゜Д゜)オレは誰とも組ませねぇって約束だろ?」

「すまぬ…お主と組ませねばもう任務はしないと脅されて…」

「火影が脅されるって…( ̄Д ̄;;)」

「おぬしを抜けばあやつは里一の忍びじゃ…儂とて失うのは惜しい…何より人手不足じゃて」

「ハァァァ…(ノ_-;)わかったよ…こうなったらついでにオレの事探るの止めさせる為に頑張ってくる!!」

「ホドホドに頼むぞ…(-_-;)」

 

 

 

 

 

* ウソツキ - USOTSUKI -

 

 

 

 

 

 

今夜の任務は盗まれた機密文書の奪取。

盗んだのは抜け忍ばかりの盗賊組織。ついでなので組織も壊滅して来いだそうだ。

まぁ、機密文書の中身見られてたら皆殺しは当然だけどな…

それよりも問題は…今日オレは初めてツーマンセルを組む。

そしてその相手がオレを探っているという<はたけカカシ>だという事だ。

 

「気が重いな…」

「な〜にが重いの?」

 

余りにも今夜の任務の事で頭がいっぱいだったオレは奴の気配に気付かなかった。

しかしそんな素振りを見せないように気を配りながらカカシの方を向く。

 

「アンタとの任務だよ」

「そんなにオレの事気にしてくれてたのぉ〜vv」

「…あぁそうだな…足手まといになるんじゃないかってね。行くぞ」

 

踵を返してさっさと任務へ向かう。

 

「うわ〜〜可愛くないっ(`△´)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

任務は予想通り短時間で片付いた…寧ろ一瞬だった。

俺は白狐に入口で逃げようとする奴をやれと言われ、お手並み拝見とばかりにのほほ〜んと構えていた。

圧巻だった。こっちに逃げてくる奴なんて一人も居る訳がない。

何せ白狐が舞うと同時に全員が一瞬にして肉の塊になってしまったのだから…

正に格の違い…

ワナワナと震え冷や汗を流す俺を見て、白狐はさも満足そうにニヤリと笑った。

肉塊を始末すると、ポンッという音と同時に短い黒髪の年は俺と同じくらいの青年が現れた。

彼は面を何の躊躇いもなく取り、吸い込まれそうなほど美しい紅の瞳で俺を見る。

 

「…///それが本当の姿?」

「そうだ(嘘だけど…)。だからもう俺を探すとかバカな真似はやめろ。

これ以上俺をつけまわせば、お前を殺す」

「知ってたんだ…」

 

常人ならば即死にたくなるだろう白狐の殺気になんとか耐えながら俺は言葉を紡ぐ。

その俺に少し驚いた表情を見せたが、直ぐにキッと俺を睨み白狐は消えた。

 

「ウソツキ…そんなことで俺は騙されないからね!!にしても美人さんだったなぁ…(*´∇`*)

きっと本人も美人さんな筈!!美人の上に強いなんてステキ☆なんかやる気出てきちゃったvv

本格的に白狐探してみよう!よし頑張るぞ〜〜〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白狐、ただいま戻りました」

「うむ。すまんかったのぉ…で、どうじゃった?」

「ん〜まぁ完璧だろ。俺を探して何をする気だったか知らねぇけど、これが本当の俺の姿だって思わせといたし、

実力の差もしっかり見せ付けた上で十分に脅しといたから、もう俺を探そうなんて思わないだろう…」

「そうか…それならよいがのう…(そんなことで諦めるとは思わんが…まだナルトも子供じゃのぅ(=_=))」

 

 

 

 

 

 

 

その後、更に白狐探しに励むカカシが見られたそうな…