「アハハ…なぁ、やっぱやめようぜ？こんな冗談…」

「冗談？そりゃこっちの台詞だぜ。俺の愛撫でちょっとは

感じちまってんだろ、銀時？」

「あっ…」

プックリと立ち上がった胸の蕾を口に含みつつ、土方は銀時の

下腹部に手を伸ばし、下からそっと撫で上げる。

確かにそれは少なからず勃起していた。

洋服の上から、己のそれを銀時のそれにこすり付ける。

思わず自分も声を漏らしてしまうほど、それは快感で…

それと同時にお互いが男であることを再認識させられるが、

そんなことはもうどうでもいいほど土方には小さな事だった。

「好きだ、銀時…」

「……なっ…」

少しは銀時も気が変わるかもしれないと思い、

口に出した言葉は予想外に効果的で、急に大人しくなった

銀時の下半身を露にすることも容易だった。

改めて眺めてみれば、糖分の取りすぎでブヨブヨだと思っていた

身体は思ったより引き締まっていて、元々色素は薄いのか

肌は白く、ところどころピンク色に紅潮していた。

「眺めんな･･･」

「俺は金出しててめぇを買ったんだ、どうしようと自由だろ？

それとも恥ずかしいのか？」

「っるせ…ヤるなら早くヤれ」

「そりゃ、ご丁寧にどうも」

頬を赤く染めている銀時にニヤリと笑うとチュッと音を立てて

口付け、ペロリと唾で濡れた唇を舐める。

ハァっと熱い息が吐き出された唇に舌をスルリと滑り込ませ

銀時の舌を追い回し、絡め取る。

呼吸もままならない口付けに加え、絶えず下半身をまさぐり

露になった自身と銀時を擦り合わせた。

室内にはグチョグチョと性器同士が擦れ合う音と、

唾液が混ざり合う音、そして甘い声に満ちていた。

「銀時、好きだ。愛してる…銀時…銀時…」

「あんっ…うあぁあ…はぅん…ひじか…オレ、もうダメ…イッ」

一際甘い声を出して達した銀時の先からは白濁した液体が

零れ落ちる。

それに満足したのか、土方は嬉しそうに微笑みながら

起き上がると、銀時を反転させた。

床に落ちた精液に触れないよう床から身体を離せば、

結果、自然と尻を土方に向けて突き出す羽目になり、

銀時は逃れようと身体を動かすが、力が入らず…

グイと広げられた後口は土方の舌と指に犯された。

「あぁん…ハアハァ…やっ…やめ…ひじか･･･」

「十四郎って呼んだらやめてやるよ」

「……はっあ…と…しろ…やめ…んんっ…」

銀時の声に満足したのか、土方は約束どおり舌を離した。

が、やっと解放された事に、安堵の息を漏らしたのも束の間

慣らされた後口に熱くて硬い塊がねじ込まれる。

「ああぁあぁぁあっ！」

「くっ…きっつ…」

よく慣らされていたからか、はたまた銀時が気を抜いていたのが

幸いしてか、または別の要因からか…

多少の抵抗はあったものの塊はヌルリと銀時の中に

呑み込まれた。

ふと、最初は痛いものだと聞いていたが、

思ったよりも銀時が痛がらないのを土方は不思議に思い、

銀時の胸に手を這わせ、手前に引き起こす。

当然、土方の膝の上に座る事になり、

塊が寄り深く挿入される上に、広げられた股への羞恥も含め

銀時は苦痛に顔を歪めた。

「きゅ…急になにしやがる！」

「なぁ…お前、初めてじゃねぇのか？」

「あぁ？！」

「なぁ、答えろよ？今まで男としたことあんのか？」

「……別にどうでもいいだろ、そんなこと」

「どうでもいいことあるかよ！お前…

俺の気持ちわかって言ってんのか？俺はお前が好きなんだぞ」

「だから？別にオレ、恋人になるとか言ってねぇだろ？

それにさ、アンタだってあんじゃねぇの？結構慣れてんじゃん」

「俺はねぇよ。ただ色々…べ、勉強はしたけどよ」

「……アンタ…本気でオレのこと好きなのかよ…」

「好きだ。何回言えば信じるんだ、てめぇは…なぁ、銀時。

もう他のヤツに抱かれんな。俺だけのモノになれよ」

「やだね」

「な…だ、だよな…おめぇは俺のこと嫌いだしな…」

「誰がお前が嫌いって言ったよ？個人的に、アンタとは

会うたびに喧嘩したりしてっけどよ、結構気に入ってんだぜ？

ただ、オレ物じゃねぇし、誰かのモノになる気もねぇし。

しょうがねぇからさ、まぁ〜なんだ。好きになるかは別にして

坂田ファミリーの一員にはしてやってもいいぜ」

「っ///…銀時……銀時…愛してる、マジで」

「つーか、よくそんな恥ずかしいこと言えるね、キミ」

「るせぇ。俺は結構素直なんだよ。つーか、抱かれてんのは

てめぇだから、土方ファミリーになるの間違いじゃねぇか？」

「おっ、何？うちの育ち盛りのお子様まで面倒見てくれるわけ？」

「お前が手に入るならなんでもする。だから…

早く俺のこと好きになれよ、銀時。そしたらもっと愛してやる」

「……恥ずかしいヤツ///…はっあん！…

急に動かすんじゃねぇよ！」

「続き…しようぜ」

「……」

優しく銀時の身体を支えながらゆっくりと床に倒し、

器用に銀時を反転させると、銀時を抱き締める。

ゆっくりと律動を始め、再び静かな室内に卑猥な音が

響き始める。

「あっ…はぁ…うんっ…」

「銀と…き…やべぇ…気持ちよすぎ…」

「オレ、も…ダメ…イクッ、土方」

「十四郎だろ？」

意地悪な笑みを浮かべて土方は根元をギュッと掴む。

土方は総悟に劣らずSなのではないかと思いつつも、

銀時は快感を得る為、言われるがままその名を呼ぶ。

「十四郎…」

「十四郎様イカせて下さいって言ったらいいぜ？」

「誰が言うか！！…つっ…」

「冗談だよ、銀時。お前見てるとすげぇ虐めたくなる」

「いやいやいや…オレ流石にそっち系の趣味ないしっ！」

「そういう意味じゃねぇよ。なんかお前のかわいい顔

見てぇからさ。そうやってムキになってるのがもろに好みだ」

「……はぁ…もうどうにでもしてくれ…オレ疲れた…」

ぐったりした銀時にふっと笑みを漏らすと、土方は銀時の

開いた唇に舌を滑り込ませ、口内を蹂躙する。

今は快楽を得る為にだけ動いている銀時も最初と違い

土方の舌に己の舌を絡ませる。

それを良しとした土方はグイと腰を奥まで埋め、

再び律動を始める。

重ねた身体の全てから互いを感じ、予想以上の高揚感が

身体中を駆け巡る。

「も…イクッ…あぁっ！！」

「…は…ぁっ」

ハァハァという呼吸がイヤでも激しい行為の後であることを

ひしひしと感じさせ思わず二人して顔を赤く染める。

「なんだよ…」

「お前こそ…」

「あぁ…やっべぇ、マジでお前が好きだ」

「んな大声で叫ぶんじゃねぇよ、ババアに聞こえるだろうが！」

「聞こえたって構やしねぇよ…愛してるぜ、銀時」

「…オレも努力するよ、一応な。食費かかってるし」

「そこかよっ？！まぁいい、ぜってぇ俺のこと好きにさせてやる」

「自信満々だこと」

「当たり前だ。鬼の副長と呼ばれる俺が自信なくてどうする」

「そりゃ、ご尤もで」

ククッと二人同時に笑う。

どちらからともなく顔を見合わせ、唇を合わせる。

「こりゃ、時間の問題かもしれねぇな。お前との身体の

相性も悪くねぇみたいだし、考え方も似てるからな…

お前がオレを好きならオレも好きになるかもしれねぇな」

「俺はお前みたいにアホじゃねぇがな」

「誰がアホだ、誰が！アホって言う奴がアホだ、ボケェ！」

「ククッ…うるせぇよ…ったく、メシでも食いに行くか？

俺の特製土方スペシャルを特別に食わしてやるよ」

「いらねぇよ、あんな犬のえさ！なんか甘いもん食いてぇよ

オレは。あぁ〜誰かさんのせいで糖分足りなくなっちゃった」

「はいはい。んじゃ、行くか」

「おう」

数分後…行きつけの店の前で佇む男が二人…

「なぁ、今何時だ…」

「多分、午前2時くらいじゃねぇかな…この感じだとよ」

「開店まであと8時間か…しょうがねぇ、帰ってもう一回…」

「アホか…コンビニ行くぞ、コ・ン・ビ・ニ！」

「ちっ…」

「あっ、今舌打ちした？舌打ち？」

「あ〜〜〜すげぇやりたくなっちゃった…」

「……こんなとこで盛んじゃねぇよ！！犬かてめぇは？！」

『うるせぇ！今何時だと思ってんだ！！』

『す…すいません…』

「さ、コンビに行くか…」

「お、おう…」

深夜2時、肩を並べて歩く男が二人…

でも、その後姿はなんだか楽しそうに見えました。

きっと、今二人ともとても幸せな気持ちなのだと思います。

『作文かよっ！！』

『だからうるせぇ！つってんだろ！！！！』

『す…すいません…』

とりあえず…めでたし、でめたし。

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