White Day

 

…(ΦωΦ)ふふふ・・・・やっとこの日がやってきた…覚悟しろよナルト(シカマル)!!

 

Hazardous Love

 

去る先月のバレンタインデー、勝負が付かなかった二人の戦いはこの日に持ち越された。

そう、今日は愛を受け取った人々が、その愛に応える日。

お菓子メーカー史上最大の陰謀!我らがホワイトデーだ!!

それはナルトたちにとっても同じ…ハズ?

 

「キャ〜〜〜ナルト、ありがとvvv大事にするねぇ〜」

「おう」

 

「ナルト、ありがとうvv」

「どういたしましてだってばよ(*´∇`*)」

 

「ナルトくん、///ありが…」

「おいっ、ヒナタ?!」

 

相変わらずナルトに対し免疫がなく、いつもどおりぶっ倒れたヒナタを支えていたナルトは不意に感じた

後部からの怪しい気配に向けてクナイを放つ。

 

「おいおい…いきなり何しやがる」

「悪い悪い。」

 

ちっとも悪いと思っていないであろうことはその口調からすぐ読み取れる。

どうせわざとなんだろうから、そこは気にせずシカマルはナルトの傍に移動する。

スッと腰に手を回そうとするシカマルからナルトは即座に離れ、

ヒナタを安全な場所に寝かすと、懐から取り出した道具を構える。

果たして道具と言えるかどうかは謎なのだが…

 

「今日はホワイトデーだな」

「そうだな」

「ってぇことは、やっぱ俺がお前にお返ししなきゃいけねぇよな」

「いや、オレが返すの間違いだろ」

「でも俺は先月お前にチョコなんて渡してねぇけど?」

「そういうならオレだって渡してねぇ」

「なんでくれなかったんだよ。愛する彼氏の為に普通はくれるもんじゃね?」

「それはこっちの台詞だろ。彼氏はオレだろ?お前、髪長いし女みたいじゃねぇかよ」

「髪長いだけだろ…(-_-;)つーか、お前なんかそこらへんの女より断然可愛い顔してんじゃねぇかよ!!」

「男に向かって、かっ…可愛いなんて言うんじゃねぇ!///」

 

可愛いと言われた事に反応して、ナルトは手に持っていた道具--小さな包みを

シカマルに向けて放つ。

ナルトが投げればどんなものも武器と化す…

ただの小さい箱なのに何故か凄い勢いでシカマルの横を通り過ぎ、後方の木の幹に…

 

「つ…突き刺さっとる…( ̄Д ̄;;)」

「な〜んで避けちゃうかなぁ?シカちゃんったら、ちゃんと受け取ってくれないと〜ヽ(=´▽`=)ノ」

「………・・・(゜_゜i)・・・ヤバイΣ」

 

アハハ〜と物凄い笑顔を振り撒きながら、何処から出てくるのか次から次へと同じ箱が

取り出されてはシカマルに対して飛んでくる。

 

「つーか、何で刺さるんだよ?!何で出来てんだこれぇッ?!Σ(; ̄□ ̄)」

「エヘ(*´∇`*)」

「エヘじゃねぇぇぇぇぇえぇぇぇぇ!!!っていうか、どっから出て来てんのこれぇえぇぇ!!」

「○次元ポケットだってばよvv」

「お前はドラ○もんかっ!!」

 

器用に避けながらもツッコミは忘れないシカマルであった。

 

 

 

 

数時間後…投げても投げても尽きる事のなかった箱がとうとう尽きる時が来たらしい。

周囲は足の踏み場もないほどの箱の山。

何でその箱が出来ているのか…その箱には何が入っているのか…気になるところは多々あれど、

それに触れた瞬間に、自分がそれを受け取ってしまった事になるのはいただけない。

そして最後の一箱に…

 

「ふっふっふ…(・▽・)どうやらそれで最後みたいだな」

「オレ、シカマルの為に一生懸命作ったのに、なんで受け取ってくれないんだよ」

「え゙…Σ」

「オレのことそんなに嫌いなのか?(┯_┯) ウルルルルルルル」

「そ、そんなわけねぇだろ!!おっ、俺はお前が好きだぞ…」

「え?」

「だから好きだって言ってるだろ…」

「聞こえねぇよ」

「…だぁああぁぁぁぁ!わかったよ。俺はナルのことが好きだ。めちゃくちゃ好きだ!」

「///恥ずかしいヤツ…」

「…///うるせぇ」

「オレもシカの事が好きだよ。だから…」

「だから?」

「受け取れ(o^∇^o)ノ」

「……ゲッΣΣ(|||▽||| )」

 

ドッカーン!!

 

「ドッカーン?」

「…危ねぇぇえぇぇぇぇぇ(||゜Д゜)お前、なにやっとんじゃぁーーーーーーーーーー!!」

「あれ?ま、いっか。っつーか思ったより威力弱ぇな…」

「…あのぉ〜ナルトさん?( ̄[] ̄;)」

「なに?」

「俺にバレンタインのお返しくれるんじゃなかったんでしょうか?」

「そうだけど?(*´∇`*)」

「なんでこんなものが入ってるんでしょうか…( ̄Д ̄;;)」

「エヘヽ( ´∇`)ノ ♪」

「エヘ。じゃねぇえぇぇぇえぇぇぇぇ!!ったく…俺は真面目にお前に渡そうと頑張ってたのによ」

「ん?頑張ってた??なんか既に戦いが終わったように聞こえるんだけど」

 

何かおかしな事言ってるねぇ〜とヘタれて木の根元に腰掛けているシカマルの顔を

ナルトは微笑みながら覗き込む。

そんなナルトを見上げながら、シカマルはしてやったりと不敵な笑みを浮かべ、

ナルトの後ろポケットを指す。

恐る恐るナルトが後ろポケットを漁ると小さな小さなカプセルが出てきた。

 

「開け方は知ってるだろ?」

「……マジかよ…これって漫画の中で見たことある気がするんだけど…」

 

漫画で見たとおりにカプセルの上についているボタンを押し、目の前に投げる。

ボカ〜ン…という音とともに目の前に現れたのはナルトが以前から欲しがっていた…

 

「金斗雲だ!!」

 

フヨフヨ浮いている金色の雲にナルトはぎゅっと抱きつく。

すげぇ〜と声を上げて喜ぶナルトを見て満足そうに笑うと、シカマルは幸せそうなナルトの顔を覗きこむ。

 

「やっぱり俺がお前の彼氏だな。んでお前が彼女っつーことで、決定な」

「……あ゙…Σ」

 

ふふ〜んと高らかに笑うシカマルがちょっと気に食わなかったが、金斗雲は欲しいし…

ナルトは諦めてシカマルを彼氏と認めることにした。

こうして勝負は幕を下ろす…はずだった。

が、空からヒラリと舞い降りた一枚の紙がシカマルを幸せから不幸へ転落させるとは、

IQ200も考えが及ばなかったらしい…

 

 

 

空から落ちてきた紙をナルトは手を伸ばしてゲットする。

内容はどうやら、シカマルからのメッセージらしい…

当のシカマルはナルトとの勝負に勝った喜びを噛み締めている最中で気付いていないらしい。

内容をざっと読むと、ナルトはキレイな笑みを浮かべつつグシャリと紙を握りつぶし、

優しい声でシカマルを呼んだ。

 

「しょうがねぇな…こんなことがそんなに嬉しいのかよ」

「当然だろ。こっちはずっと我慢してんだからな!これで思う存分…(ΦωΦ)ふふふ・・・・」

「…(-。−;)…ったく、そんなにオレが抱きたいなら来いょvvシカマル///」

「な、ナルト…早速いいのか?!///」

「お前になら抱かれてやってもいいよ///」

「な///ナルトぉおぉぉおおおぉぉぉぉぉお!」

「な〜んちゃってヽ(  ´  ∇  `  )ノ ♪」

「え゙?!」

 

潔くシカマルに抱き締められているはずのナルトは何故か木の上にいて…

ニッコリ微笑むと○次元ポケットから取り出したボタンをポチッと押した。

その瞬間、周囲に散らばっていた箱がキューイイーンと音を立て始め、

そんでもって激しい音とともに…爆発した。

 

「まだイマイチ威力が足りないかな…もうちょっと改良しよvv」

「ナル…てめっ…ガクッ」

 

そう言い残してシカマルは事切れた。

 

「っていうか、なんか忘れてる気がする…なんだっけ…………・あ、ヒナタ…

ま…いいか。これも修行修行☆」

 

ものっすごい無責任な発言を残して森の中へ去ろうとして、ふとナルトはシカマルを見遣り、

手に持っていたゴミをポイッと投げ付ける。

 

「なんかすんなりヤられてやるのは癪に障るし、当分お預けだな。

つーか、お前もちょっとはやるようになったじゃん。愛してるぞ、シカマル」

 

そう言い残してナルトはその場から姿を消した。

残ったのは二体の死体と一枚の紙くずだけ…

 

--Happy White Day!!

 お前をヤるのは俺だ。

 ヤられてたまるか!!

    by シカマル-- 

 

 

世は正にWhiteDay!

ということで微妙にフリー小説なぞ書いてみました…

CPは一応シカナルで既に付き合ってるはずなんですが、

シカマルくんの片思いみたいになっちゃいました・・・

ま、これも愛情表現の一つという事で。

解説すると、(解説ないとわからないものを書くなよなぁ…)

ナルくんとシカマルくんはどっちがタチでどっちがネコになるかを勝負しているということなんですが、

なんかよく分からん内容になってしまった。

ちなみにシカマルくんはIQ200をフルに活用し、

ナルくんのいろんなところにいろんなものを潜ませてます。(・-・*)ヌフフ♪

 

お持ち帰り方法→

ソース内の<ここから〜ここまで>というコメントの間をコピペして下さい。

フリー期間:2007年3月13日〜15日

報告などは別に必要ありません。

 

ここまでお読みいただいてありがとうございましたm(_ _"m)

 

By ARKY

(2007年03月14日改)