「かーっかしせんせー!」

「な〜るとぉ〜vv」

 

カカシに勢いよく抱きつこうとするナルト、そして鼻の下を伸ばしてナルトを

受け止めようとするカカシ…

 

 

シュコーン!!

 

 

『な…Σ(|||▽||| )』

 

二人の丁度顔の隙間を通り抜け、横にある大木にしっかり突き刺さって

いる手裏剣を見て、そして恐る恐るその投げた人物を振り返る。

その男は悪びれもせず、白々しい言い訳をした。

 

「わりぃわりぃ、手が滑った(棒読み)」

「何するんだってば、シカマル!!この下手くそ!マジで殺す気だってば?!」

 

 

 

 

 

 

 

「おい、シカマル。明日の休みなんだが、家に来て将棋でもどうだ?」

「お、いいっすねぇ〜」

 

鼻の下を伸ばしてシカマルを誘うアスマ、嬉しそうにアスマの誘いを受ける

シカマル…

 

 

ズババババ!!

 

 

『げ…Σ( ̄[] ̄;)』

 

二人が避けなければ確実に命中していたであろう、大地に刺さった千本

たちを見て、そしてエヘヘと頭を掻いている投げた張本人に目をやる。

一応顔では悪そうにしているが、その言葉はとっても冷めたもので…

 

「スマン、手元が狂ったってばよ」

「何しやがる、バカナルト!てめぇ、元々下手くそなんだから人が居るとこ

ろで練習するんじゃねぇよ」

「いや、練習の的が必要だろ?(*´∇`*)」

「…………( ̄Д ̄;;)」

 

 

 

 

//ケンカ//

 

 

 

 

合同任務の際、いつからかこのような場面がしばしば起こるようになった。

そしてある日のこと…

 

『何すんだよ!!』

「シカマル、お前いい加減にするってばよ!」

「お前こそいい加減にしろ、このバカナルト!」

「バカナルトだとっ!てめぇなんかノーコンじゃねぇかよ、このヘタレシカ!」

「はぁ?!ヘタレとノーコンは関係ねぇだろ!!頭腐ったんじゃねぇの、ナルトさん?」

 

突然口喧嘩を始めた二人を慌ててアスマとカカシが止めに入る。

 

「ちょっと〜ナルトもシカマルも何やってんの?らしくないじゃない?」

「そうだぞぉ〜喧嘩は良くないぞ、お前ら」

『誰の所為だ…(▼□▼メ)』

『へ?!』

「って、シカマル!カカシ先生は別に関係ねぇだろ!!」

「お前こそ、アスマは関係ねぇだろ!」

『なんだよ、こんな奴庇うのかよ!!』

「おい、ちょっと待て…何言ってんだ、お前ら…」

「そうだよ、ナルト〜結局なんで喧嘩してんの?」

『アンタは黙ってろ!!』

 

何を言ってもユニゾンしてしまう二人に、喧嘩するほど仲がいいとはこのこと

か…などと考えながら下忍たちは見ていた。

そして、その理由もなんとなくわかってきたカカシたちも、犬も食わないと言わ

れるこの喧嘩に口を挟むことも出来ず、下忍たちと共に見ていることにした。

 

「大体てめぇが悪いんだろ!!ところ構わずカカシとイチャイチャイチャイチャ…」

「はぁ?!そういうシカマルだってアスマ先生とニヤニヤ嬉しそうにしやがって!!」

 

そして…

 

『クソォ…もぅ我慢ならねぇ!!』

「来い、黒刃!!」

 

呼びかけに応たのか、ナルトの愛刀<黒刃>が飛んできてグサリと地面に突き

刺さる。

そしてシカマルも何かの印を素早く組むと愛用の鉄扇が出現した。

ぶち切れた二人の前に、周りは見えず…下忍たちの前であることも忘れ、

激しい戦闘を開始した。

当然結界を張ることなんて気が回る訳も無く、いのとチョウジは危険回避の為

しょうがなく結界を張った。

ナルトたちが何故あんな戦闘が出来るのか、何者なのか聞こうにも聞けない

状態だった下忍たちは、冷静な者の中に聞けるものが出来た!と次々に質問

を投げかけるが、いのたちは応えなかった。

 

「ナルトの許可無く何も言えないわ」

 

ということで、おバカなキバは声を張り上げる。

 

「おい、お前ら一体何者なんだよ?!」

『キバ…(ノ_-;)お前って奴は…』

「聞こえねぇのか?お前ら一体何者なんだ〜〜〜〜?」

『恋人だ!!』

『は?!Σ(; ̄□ ̄)いやいやいや…そうじゃなくて!』

『こいつはオレ(俺)のだ!二度と手出すんじゃねぇ!!』

「人の話聞けよ…( ̄Д ̄;;)」

「諦めなよ、キバ…あの二人に何を言っても今は通じないからさ…」

「あとで許可が出たら教えてあげるから、我慢しなさい(-_-;)」

 

結局その喧嘩は余りにも遅い!と綱手が怒って出てくるまで続いたとか…

 

「な〜いつになったら教えてくれるんだよ〜」

「ワワワ〜ン」