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「あ〜もぅ!暑苦しいっっ!!」 「何言ってんだよ…このクソ寒いのに…」 「めんどくせぇがナルトに同感だ…外の雪見えてねぇのか?」 「……私が言ってんのはアンタたちのことよ!!ところ構わずイチャイチャイチャイチャ… 見てる私たちの身にもなってよね!」 「え〜僕は別にいいけど〜?見ててホンワカするしねぇ」 「うぅ…こういう時に限ってシメパパ居ないんだからっっ」
四代目は只今寒さ回避の為にアノ世に帰省中… 息子より寒さを取った父親なんか気にせずに、ナルトはシカマルとラブラブ中… ナルト好き→ないのはイライラ中…チョウジは…まぁ、普通?
//癖//No.4994
別に付き合っているわけではない…互いの気持ちを確かめ合った訳でもない… いつの間にかナルトとシカマルはこうだった。
「うぅ〜寒みぃ!シカぁ〜暖めて?」 「ったく、しょうがねぇなぁ…ホラ、こっち来いよ」 「おぅvv」
上目遣いで強請るナルトに、イヤラシイ(←いのにはそう見える)笑みを浮かべながら手を広げるシカマル。 そしてナルトは何の躊躇いもなくシカマルの腕の中にスッポリと収まり、 シカマルは大事な物を抱きかかえるようにナルトの背中にそっと腕を回し、 ナルトの柔らかい金髪の上に頬を落ち着ける。 見ていて恥ずかしくなるようなラブラブっぷりである…
「暖かぁいvvやっぱりシカマルの腕の中が一番最高!!」 「なっ…Σ他にも誰かの腕の中にスッポリ包まれた事があるのか?!」 「ん〜イルカ先生にじいちゃんだろ〜それからカカシ先生にぃ、サスケ?あとキバとか シノとか…アスマ先生や紅先生…ミズキ先生に木ノ葉丸に…」←まだまだ続きそう… 「イルカ先生や三代目ならまだしも…アイツら…全員まとめて覚えとけよ…」 「…なに物騒な事言ってんだ、てめぇは…」 「なんでもねぇよ」
そう言ってシカマルはナルトの美しい金糸を指に絡め、その髪に口付けた。 その様子にいのは大仰に溜息を吐く。
「もぅ…それにしても…それって癖よね?」 『何が?』 「シカマルのその仕草。無意識にやってるんだろうけど…それいっつもやってる」
シカマルとナルトは金糸の絡んだ指先をジッと見つめ、顔を見合わせる。 そしてクスリと笑い合うとナルトはシカマルの腕の中で微笑みながら目を閉じ、 シカマルはもう一度金糸に口付けるとナルトを抱き直し、 今度はナルトの柔らかい唇に口付けを落とした。
「勝手にやってなさい…ったく…恥ずかしい二人///」
今日は3班合同任務…任務内容は薬草集め。 相も変わらず、ナルトとシカマルは一緒に任務中。 といっても、表向きはドベなナルトがあんまりにも毒草ばかり集めてくるので、 それに見兼ねたシカマルが手伝ってやっているという事になってはいるが… その様子は誰から見ても仲良さげで…時折聞こえる楽しそうな笑い声に 手をギュッと握り締める者、唇を噛み締める者…目をキラキラさせている者…様々である。 それ以前に滅多に笑わないシカマルが楽しそうに笑っている事に不気味さを感じていた←ヒドイ… その様子を見るに見兼ねてやって来る上忍が一人…
「そろそろ休憩にしようかvvってことで、ナ〜ルト一緒にゴハ…」
ご飯を食べようと言おうとしたのだ…しかし、その先は紡げない…否、紡がせて貰えなかった。 他の下忍たちには見えない位置で突きつけられた、使い込まれたクナイ… シカマルはニヤリと笑みを浮かべるとクナイをしまい、ナルトを連れてさっさと行ってしまった。
「何、殺気立ってんのかねぇ…にしても、シカマル何者?!なかなかやるじゃない?」
程良く日の当たる木陰で昼食を取ったナルトはシカマルの肩に頭を乗せて昼寝中… シカマルはナルトの髪を梳き、時折指に絡めては口付けていた。 その様子を草叢の中から覗く者が…数名。 BLよ!などと騒いでいるサクラとヒナタに紅、そして巻き添えを食ったいの。 ウスラトンカチが…と忌々しげに呟くサスケ…メラメラと闘志を燃やすカカシ… ギュッと手を握り締めるシノに、なんだかわからないが付いてきたキバ。 ポリポリと頭を掻くアスマの横で、チョウジは一人でお菓子をボリボリ食べていた。 シカマルはフンと鼻で笑うと、見せ付ける様にナルトの髪に口付けた。 と、その時…自分たちのいる地点へ向かってくる気配を感じ、ナルトはゆっくりと目を開ける。 シカマルは目でどうする?と訴えるが、ナルトは様子を見ようとカカシたちの方に視線をやる。 それから少ししてカカシが気付き、続いてアスマと紅がハッと息を呑み子供たちを集めた。
「1、2、3…10人か…また大所帯だねぇ…」 「どうする?」 「とりあえず敵さんは俺が引き受けるから、アスマたちは子供たちをお願い。 まだ敵の狙いが誰だかわかんないからね…」 『わかった(わ)』
紅が結界を張り、アスマがその結界を守るように立つ。
--カカシだけでいけると思うか? --さあなぁ…ま、どうにかなるんじゃない?いざとなれば俺たちが殺ればイイだけだし☆ --だな…
しかし戦況はやはり芳しくない方向へ向かうコトとなる… ナルトとシカマルは小さく舌打ちすると、素早く影分身と入れ替わる。
--いのとチョウジは下忍を守れ。 --こっちは俺らが引き受ける。 --了解!! x2
突然どこからともなく現れた二人の暗部によって、先ほどまで上忍たちが苦戦していたのが 嘘のように敵は次々と倒れていった。 あっという間に敵は蒼い炎となってその場から消えた。
「なんか味気ねぇな…」 「だな…雑魚10人じゃ暇つぶしにもならねぇ…」 「つっても、あの隊長らしき男はカカシを梃子摺らせただけあってなかなか強敵だったぜ?」 「んじゃ、雑魚9人とソコソコ1人。どちらにしろオレたちの敵じゃねぇ…」 「そうだな…俺たち二人に敵う奴なんて存在しねぇ」
そう呟きながら、黒髪の暗部はもう一人の暗部の金髪を人差し指に絡め、 面越しに口付けた。 その仕草に不思議そうに首を傾げる少女が一人…
「あの仕草…シカマルくんが…よくナルトくんに…してるよね…」 「そういえばそうね…なんか怪しい…」 『……Σ(; ̄□ ̄)シマッタ…』
慌ててその場から姿を眩まそうとする白狐と朱寂の裾をヒナタとサクラが掴む…
『な…何か用か?( ̄Д ̄;;)(いの〜助けて!!)』 「バカ…(アンタたちの優秀な頭脳でどうにかしたら?)」 『……(まだ根に持ってんのかよ…)』
どうしようか頭を抱えていた時だった… 空から降って来た疫病神…もとい四代目とその弟子カカシが物凄い勢いで 白狐に向かって突進してきた。
「ナールトゥ!大丈夫だった??」 「ただいま、ナルくん」 『四代目?!っていうか…今あの金髪暗部に向かってナルトって言った?!』
目を白黒させる下忍とアスマと紅を一瞥すると、 白狐は冷静に且つ面の下で恐ろしい笑みを浮かべて口を開く。
「……何言ってるんですか二人とも〜ナルトくんはあっちでしょ(*´∇`*)」 「え〜でもやっぱり影分身より本物のナルくんがいいvv」 「俺も〜〜〜vv」
しかし面で隠れていては美しくも恐ろしい笑みなど効く筈もなく… 師弟バカ二人は白狐に抱きつきスリスリと頬を寄せた。 そんな状態を黙って朱寂が見ている訳もなく… そして影分身であるシカマルも反応しない訳もなく…
ゲシッ
カカシの顎には朱寂の重い蹴りが、四代目の脇腹にはシカマルのパンチがクリーンヒットした。
『シカマル?!なにやってんの…?!』 「クッ…何をするんですか……っていうか、なんでシカマルまで…」 「ヒドイよ、シカマルくん…僕までやることないでしょ…ナルくんのパパなのに!!」 「ナルトに触るな…」
朱寂は嫉妬の余り白狐をナルトだとハッキリキッパリ言いきりやがった…
ピキッ
「Σし…しまった…」
慌てて口を押さえてももう遅い。 面の下の白狐のオデコには数え切れないほどの青筋が浮かんでいるに違いない。 間違いに気付いた朱寂は恐る恐る白狐を振り返る…ギギギと音がしそうなほどゆっくりと。
「……てめぇもか…朱寂…」 「あ゙…な、ナルトこれには訳が…」 「だからナルトって呼ぶんじゃねぇよ!このバカシカ!!」 『シカマル?!』
一斉にシカマルの影分身を見る…その視線から逃げるように冷や汗を流しながら後退るシカマル…
「こうなったらてめぇも巻き添えだ!!」
白狐はナルトとシカマルの影分身を消し、更に自分の変化と同時に朱寂の変化まで無理矢理解いた。 煙の中から現れたのは間違いなくナルトとシカマルで… その場に居る者たちは驚きに目を見開いた。 その中でもシッカリ者のサクラは逸早く我に返り、恐る恐る口を開く。
「やっぱりナルトなの…?」 「そうだよ?」 「そして僕がナルくんのパパだよ〜!!(*´∇`*)」 『……』 「父さん邪魔…」
息子に邪険に扱われた四代目は木の根元で<の>の字を書き始める。 カカシはと言うと、同じ木の根元で同じ様に<の>の時を書いていた。 そしてそのカカシの弟子であるサスケもまた…以下省略。
「ヒドイよ、ナルくん…( ┰_┰)」 「朱寂がシカマルだったなんて…これじゃ敵わないよ…クソゥ( ┰_┰)」 「ナルトとシカマルが暗部なんて…俺はまだ弱い…くそっ…」 『さすが師弟…カカシ先生のあの性格は師匠譲りか…しかもサスケ(くん)まで…』 「ってそんなことよりも、どういうことよナルト!!」 「シカマル…どういうことか説明しろ…」 「どうもこうも見たまんまだよ、めんどくせぇ…」 「お前らが暗部だったとはな…」 「ったく…バレちまった以上…お前らには全員暗部に入ってもらう」 『ハイ?!』 「記憶消すのもメンドクサイし、弄って後遺症出たら困るだろ?それに死んでもらっても 里の人手不足が悪化する上に、貴重な血が途絶えるからな…」 『俺(私)たちまだ下忍なんだけど…』 「オレが直々に鍛えてやるから安心しろ(*´∇`*)一年もあれば立派な暗部だ!」 『…なんか安心できないのは何故だろう…』 「ナルトくんは…一体何者…?」 「オレはそこでイジケてる四代目の息子で、四代目が九尾を封印した器」 「んでもって、木ノ葉最強の守護神様だ…てめぇら覚悟しとけよ…ここからは地獄だ…」
遠い目をするシカマルに下忍たちは自分たちの未来が見えた気がした… そんな中、さっきまでボーっと聞いていたアスマと紅が突然口を挟む。
「木ノ葉の守護神…ってことはお前が例の白狐なのか?! 暗部を一瞬にしてボロボロにしたって言う…」 「白狐って…あの恐ろしい修行を課すって言う暗部総隊長の?!」 「…そんな話になってんの?」 「…俺に振るなよ、めんどくせぇ…この件に関しては俺はノーコメント(-_-;)」 「……なぁ、うずまき。俺たちは別に暗部に入隊しなくてもいいよな?(ビクビク)」 「そ…そうよね…なんてったって上忍なんだし…(ドキドキ)」 「う〜ん、そうだなぁ…別に入隊はしなくていいんじゃん?」 『た…助かった(´▽`) ホッ』 「ただ、あんな敵に梃子摺ってるくらいだからな…修行はしような(*´∇`*)」 『…やっぱり?(T-T)』
ショックの余りその場に寝そべり不貞腐れてしまった上忍は放っておいて… シカマルは長い金髪に口付け、ナルトの腰を抱く。 そのやり取りに一部腐女子の間から感嘆の息が漏れたのも置いといて…
「ナルト、帰ろうぜ」 「ん、ああ」 「てことで、俺ら疲れたから帰らせてもらいます」 「俺たちはどうすればいいんだ…」 「ああ、いのとチョウジに連れて来て貰って(*´∇`*)」 『いのとチョウジ?!』
いのとチョウジ以外の下忍と上忍たちは一斉にいのたちに注目する。 二人はアハハ…と乾いた笑いを浮かべるとキッとナルトたちを睨みつける。 ナルトはニッコリと美しい微笑を浮かべると、やってくれるよな?と目で命令する。 その微笑に見惚れそうになりいのは頭を振ると…ε-(ーдー)ハァと諦めたように嘆息した。
「さっき助けなかった事根に持ってるわね…」 「ちょっとナルト!なんで僕まで…」 「傍観者っていうのも罪だよな?」 「だな」
ナルトとシカマルは面白そうに笑いながら森の奥へ消えて行った… 残されたいのたちはというと、全員の質問攻めにこれから遭おうというところ。 そして、何かを決意したように不気味な笑みを浮かべつつ拳を握り締める。
『こうなったらコイツらでストレス発散ね(だね)!!』
コイツらが誰を指すかは皆様の想像にお任せする…
2005/12/12
シカナルちょっと甘めティストを目指してギャグをやってみました! なんだかナルト総受みたいになっちゃいましたが、一応シカナルのつもり…(汗) 気に入って頂ければ幸いですvv 4994Hitsホントにありがとうございましたm(_ _"m) From ARKY_______________ |