ガラ…

 

「あ…悪ぃ…入ってたのかゾロ」

「ああ…って、ルフィお前なんで入ってきてんだよ!」

「えぇ〜いいじゃん。だって、もう服脱いじまったもんよ」

「ったく…」

「まぁ、気にすんなって☆」

「お前は気にしろ!」

 

ブーッと頬を膨らませながら、身体を軽く洗い流すと

ルフィは勢い良く湯船に飛び込んだ。

盛大な水しぶきがゾロに掛かったが、ルフィのこと…既に慣れっこであるからして

何も言わず黙々と身体を洗う。

怒るかと思ったのに、相手にもされなかった為

ルフィは少し不満げだったが、ふとある一点に目が行った為に不機嫌など吹き飛んでしまった。

 

「すげぇ…」

「ああ?」

 

暫くジーッと見つめた後、ルフィは徐に手を伸ばすとその一点をキュッと握り締めた。

 

 

「…おい、ルフィ」

「でけぇ〜」

 

クタリと垂れ下がっているそれを下から撫で上げる。

驚いたゾロはグワッと顔を上げる。

 

「おい、ルフィ…てめぇ、何しやがる!!」

「いや、何って別に?ただでけぇなぁ〜と思って(*´∇`*)」

 

一切悪気のないルフィの笑顔にゾロは額に手を当ててハァ…と嘆息する。

その間もルフィは絶えず掴んだものを擦り上げ、一向に止める気配はなかった。

 

「ルフィ、いい加減にやめ……クッ…」

 

ルフィの手の動きにあわせて少しずつ反り上がってきたそれは、

明らかに熱をはらみながらその容積を増していった。

洗いかけの石鹸が垂れてルフィの指に絡まる。

潤滑剤と化したそれの所為か、それとも先から溢れた液体の所為か…

卑猥な音と時折ゾロが漏らす声だけが浴室に充満する。

 

「すげぇ〜!!」

 

ルフィだけはいつも通り好奇心溢れる瞳で楽しそうにしていた。

 

「アッ……ルフィ…やっ…」

 

無理矢理止める事ならいつでもできた筈なのに…

それをしなかったのは…

考えてみれば長いこと抜いてなかったな、なんて考えてもみたが

それでもこの異常な事態はありえないだろう…と考え直してみたり。

 

「気持ちいいのか?」

 

楽しそうにケラケラと笑うルフィに、てめぇ覚えてろよ…と言ってみても

いつもの迫力ほどはなく、ルフィはニコッと笑うと抑揚をつけて擦り上げた。

その瞬間、クッと小さく呻いてゾロは白濁した液体を吐き出した。

ハァハァと肩で息をしながらルフィを睨みつけると、

当の本人は自分の手に付いた白い液体をジッと眺めていた。

 

「なんだこりゃ?」

 

不思議そうにしながらも、それを口元に持って行きペロリと赤い舌で舐め取った。

ポカーンと口を開けながら、ゾロはその一部始終を見ていた。

自分の吐き出したものをルフィが舐める…止めようとは思わなかった。

寧ろ、舐めて欲しい…そんなふざけた事を考えた。

同じ男なのに、舐め取る姿に欲情し、

一瞬のうちに頭の中にルフィと交わる自分の姿が浮かび、実行に移そうと腰を上げた。

と、その時…

 

「うべっ…苦ぇ…なんだよこれ…」

 

不味そうに舌を出してペッペと吐き出すのはいつものルフィで、

さっきまでの感情など一瞬で消え失せた。

ルフィ相手に何考えてんだ、オレは…と自分を諌めるように息を一つ吐き出す。

 

「お前、知っててやってたんじゃねぇのかよ?」

「何を?」

「…ったく」

 

呆れたように呟くと、ゾロはキレイに身体を洗い流して浴室を出た。

 

「天然め…」

 

 

 

 

 

 

 

翌日…

 

「なぁ、ナミ〜お前も白いの出るのか?」

「はぁ?!」

「だーーーーーーーーーーーーーールフィ、このアホ!!」

 

ボカッ!!

 

「いってぇーーーーーーー!!何すんだよ、ゾロ!」

「うるせぇ!!///」